
バイヤー小西からの一言アドバイス
あなたの虫対策、間違ってるかも!
観葉植物につく虫、不快だし植物は弱るしで悩んでいる人も多いと思います。多くの人は、そんな害虫対策を間違って覚えていると感じます。園芸店員である私が実際に行っている方法を、経験をもとに解説していきます!
目次 (クリックでスクロール)
観葉植物に虫を見つけたら、まずこの順番で

観葉植物に虫を見つけると、多くの方がまず殺虫剤を探します。ただ、虫対策は順番を間違えると効果が出にくくなります。まずは全体の流れから押さえていきましょう。
虫がつくのは、育て方が下手だからではありません

もしかして、私の育て方が悪かったんでしょうか・・・
A子さん
葉の斑点や白い粉のようなものを見つけると、多くの方がまずご自分を責めます。でも安心してください。虫がつくことと、育て方の上手い下手はほとんど関係ありません。
虫は自然発生しません。必ずどこかからやってきます。屋外に出している間に付くこともあれば、買ってきた株に目に見えない小さな卵がついていることもあります。
観葉植物を育てる以上、虫が入り込む経路をゼロにはできません。
虫が 一切つかない観葉植物 は、残念ながら存在しません。
農家さんの生産現場や当店の温室でも、虫は普通に発生します。プロだから出ないのではなく、早く気づいて広げない対策をしているから被害が小さく済んでいるだけです。
逆に言えば、気づく力さえ身につければ初心者の方でも十分に対応できます。
バイヤー小西
大事なのは「出さないこと」より、「気づいたときにどう動くか」です!
今日から動く5つのステップ

やることは5つだけです。順番そのものが対策の中身なので、上から順に進めてください。
2. 見る:葉をくまなく見て、虫の居場所を探す
3. 落とす:シャワーで洗い物理的に除去する
4. まく:しっかり乾かしてから薬剤を噴霧
5. 続ける:2週間様子を見ながら、2~3回繰り返す
このうち飛ばされやすいのが、1の「離す」と3の「落とす」です。特に3を省いていきなり薬剤をまくと、葉の裏や新芽の奥に残った虫から再び増えてしまいます。
薬剤は最初の一手ではなく、仕上げの一手 です。
駆除の詳しいやり方は、このあとのセクションで順に解説していきます。まずは今日のうちに、鉢をほかの植物から離すところまで済ませてしまいましょう。
バイヤー小西
1の「離す」だけなら、今すぐ1分でできますよ!
観葉植物につく虫の種類

ひと口に虫といっても、種類によって付きやすい場所や症状・見た目が違います。まずは自分の鉢についているものが、どれに近いかを確かめるところから始めましょう。
植物本体につく害虫

葉や茎に直接くっついて、植物の汁を吸う虫たちです。この記事で駆除の手順を扱うのは、主にこのグループになります。
・新芽に傷があったり、上手く展開しない
・葉や床がなんとなくベタつく
・葉の裏に何かが付着している
汁を吸われた跡が、そのまま斑点として残ります。斑点が新しい葉に集中しているなら、まず株につく虫を疑ってください。
ハダニ

体長0.5mmほどの、とても小さな虫です。肉眼では赤や白の点にしか見えません。好むのは新しい葉の裏と葉の付け根で、最初のサインは葉の色が抜けたようにかすれることです。
進行すると、葉の間に細いクモの巣のような糸が張ります。乾燥した暖かい場所を好むので、エアコンを運転している部屋は特に注意が必要です。
夏の冷房・冬の暖房を使った室内は、ハダニにとって過ごしやすい環境になりがちです。
バイヤー小西
ハダニは水に弱いので、後から解説するシャワーがおすすめです!
カイガラムシ

白い綿のような塊や、茶色いカサブタのような粒が正体です。集まるのは新芽や葉の付け根で、茎の分かれ目や葉を包む鞘の中にも隠れています。
「葉に白い粉のようなものがついている」という相談の多くは、この虫です。
葉や床がベタベタしてきたら、カイガラムシの排せつ物を疑ってください。カイガラムシの排せつ物は糖分を含み、アリを引き寄せることもあるので注意が必要です。
排せつ物に黒いカビが生えるのが すす病 です。
殻や綿に覆われているため、薬剤が届きにくいのが厄介な点です。この虫に関しては、物理的に取り除く作業が対策の中心になります。
アブラムシ

体長2mmほどで、緑や黒の粒が群れているように見えます。集まるのは新芽の先端やつぼみで、肉眼ではっきり見えるぶん発見はいちばん簡単です。
春から初夏に鉢をベランダへ出したときに、つれて帰ってくるケースが目立ちます。ハダニやカイガラムシに比べると、比較的対処は楽な印象です。
また、観葉植物において発生することも他の虫に比べると少ないです。農作物などを自宅で育てている場合はそこから移ることが多いので、注意しましょう。
アザミウマ

体長1mmほどの、細長い虫です。スリップスとも呼ばれます。葉に白いかすれた筋が入り、よく見ると黒い点が散っています。
ハダニの被害と見た目が似ているため、混同されやすい虫です。見分けたいときは、じっくり見つめてください。ハダニよりも素早く動き回ります。
バイヤー小西
正確な名前が分からなくても大丈夫。対処の手順はほぼ同じです!
それ以外の虫

株につく虫のほかに、まったく別のグループがいます。発生する場所が違えば、対策も別物になります。
土から湧く虫は、コバエ(キノコバエ)やトビムシが代表です。土に含まれる有機分をエサに、土の中で増えます。
株についているわけではないので、葉を洗っても葉に薬剤をまいても解決しません。土そのものと水やりを見直すのが正しい方向です。
土から湧く虫の対処法は、株につく虫とはまったく別 です。
外から入ってくる虫もいます。アリやナメクジ、ダンゴムシなどです。鉢をベランダや庭へ出していると、鉢底に張り付いたり鉢内に入ってきたりします。ベランダに出す際は、地面に触れないように注意しましょう。
小さい虫の正体を症状から見分ける早見表

鉢に見つけた小さい虫の正体を、目に見えるサインから探せるようにまとめました。
| 葉が白くかすれる | ハダニ ※細い糸が張っていれば確定的 |
| 白い綿のような塊 | カイガラムシ |
| 茶色いカサブタ状の粒 | カイガラムシ |
| 葉や床がベタつく | カイガラムシ・アブラムシ |
| 新芽に粒が群れている | アブラムシ |
| 葉に白い筋と黒い点 | アザミウマ |
| 土の表面を虫が動く | コバエ・トビムシ ※別記事で解説 |
いちばん上から4つは、いずれもこの記事で紹介する駆除の手順で対処できます。名前の特定に時間をかけるより、どのグループかが分かった時点で次に進んで問題ありません。
まずは「どの虫が、どこに」ついているかを見る

対策の第一歩は、薬を用意することではありません。観察です。虫の種類や、どこに・どれくらいついているかをしっかりと観察します。まずは、実際に私が普段どのようにチェックをしているかをご紹介します!
チェックするのはこの3か所

特に葉が小さい植物の葉を1枚ずつくまなく見ようとすると、時間がかかって続きません。まずは、優先度の高い3か所から抑えて見ていきましょう。
- 「葉に斑点が出ていないか」
黄色や白のポツポツが出ていれば要注意 - 「いちばん若い葉の裏と、その付け根」
ハダニがつきやすい場所 - 「出てきかけの新芽」
カイガラムシがつきやすい場所
葉から汁を吸うタイプの虫は、吸った跡が斑点として残ります。斑点は、虫そのものより先に見つかるサインです。斑点があれば、その葉の裏を重点的に見てください。
スマホのカメラで拡大して撮ると、肉眼では見えない虫も確認できます。
バイヤー小西
撮った写真は、お店に相談するときにもそのまま使えますよ!
これらの3か所が、虫の被害を特に受けやすいと感じる部分です。もちろん、これらの箇所にいなくても被害を受けている可能性はあります。
余裕があれば、株全体をくまなく観察してみてください。
被害がどこまで広がっているかを見る

虫を見つけたら、次に確かめるのは広がり具合です。ここで今の状態が、まだ軽いのか進んでいるのかが分かります。
すぐに何とかしないと手遅れになりますか・・・?
A子さん
判断の材料は3つ。症状が出ている葉の数と、株全体に対する割合。そして、ほかの鉢にも出ているかどうかです。この3つで、だいたいの見当がつきます。
・葉が落ち始めている
・隣の鉢にも同じ症状が出ている
・見つかったのは1鉢だけ
・新芽はきれいなまま
軽いうちであれば、このあと紹介するシャワーと薬剤で十分に立て直せます。被害がかなり進んでいる場合は、思い切った強剪定という選択肢も出てきます。
ただし、どちらであっても今日やることは変わりません。まずは鉢を離して、洗うところから。焦って処分を考える必要はありません。
バイヤー小西
葉が全部やられていても、幹や根が元気なら十分に復活できます!
薬をまく前に。虫を”物理的”に除去

観葉植物につく虫は、薬が届きにくい場所に潜んでいます。だからいきなりまいても取りこぼしが出て、また増えてしまいます。先に物理的に減らしておくのが近道です。
シャワーで洗い流す

虫が隠れているのは葉の裏や新芽の中で、葉を包む鞘の中にも潜んでいます。スプレーを上からかけただけでは、こうした場所まで届きません。
そこで当店がおすすめしているのが、シャワーで洗い流す方法です。
- 「浴室かベランダへ運ぶ」
水がかかっても平気な場所へ - 「葉の裏に水圧を当てる」
葉が傷つかない程度の強さで - 「風通しのよい場所で乾かす」
乾く前に薬剤をまかない
水圧は、葉が傷つかない程度にしましょう。イメージとしては、野菜をザッと洗うときの感覚です。弱すぎると意味がありません。様子を見ながら、葉の裏をしっかり流してください。
薬が届かない場所でも、水で流せば十分対策です。
表も裏もまんべんなく、葉を優しく抑えながら洗うのがコツです。
バイヤー小西
洗ったあとは、しっかり乾かしてから薬剤に進んでくださいね!
ブラシでこするのは避ける

物理的に取ると聞くと、ブラシでこすることを思い浮かべる方が多いです。ただ、ブラシは葉を傷つけやすいのであまりおすすめできません。
見た目が悪くなるだけでなく、傷口から菌が入って病気になるリスクもあります。せっかく虫を落としても、株を弱らせてしまっては本末転倒です。
とはいえ、カイガラムシの殻のように水圧だけでは落ちにくいものもあります。その場合は綿棒や柔らかい布、セロハンテープで除去してください。しっかりした幹であれば、歯ブラシなどもOKです。
バケツにドボンでは落ちません

植物を丸ごと水に沈める方法も、よく紹介されています。ただ、”株につく虫”にはほとんど効きません。
これらの虫は葉や茎にしっかり張り付いているので、水に浸けるだけでは剥がれないからです。落とすために必要なのは、浸けることではなく水圧です。
「虫が出たらドボンすればいい」と思い込んでいると、やったつもりで終わってしまいます。
そしてもうひとつ。洗ったあとに乾かさず薬剤をまいてしまうのも、よくある失敗です。水気が残っていると薬剤が薄まってしまいます。
ここまでやれば、虫の数はかなり減らせます。残りを仕上げるのが、次に紹介する薬剤の役割です。
仕上げに殺虫剤。かけ方と選び方

物理的に取り切ったら、残りを薬剤で仕上げます。順番は物理除去のあとに乾かして、最後が薬剤です。この工程を2回から3回繰り返せば、多くの場合は落ち着きます。
基本の1本はベニカXファインスプレー

はじめの1本を選ぶなら、ベニカXファインスプレーが分かりやすいと思います。観葉植物をはじめ、植物全般に使える定番の殺虫剤です。
園芸店でもホームセンターでも手に入りやすく、迷ったときの基準になる1本です。
まずはこれを1本持っておけば、たいていの場面に対応できます。
ただし当店のスタンスとしては、とにかく薬を振ればいいとは考えていません。前のセクションで紹介した物理除去をしたうえで、仕上げとして使うのがいちばん効果的です。
バイヤー小西
薬は「取りきれなかった分を補うもの」くらいの感覚がちょうどいいです!
ほかの薬剤も見比べたい方は、こちら↓からどうぞ。
かけ方のコツ

上からざっとかけて終わり、という使い方だともったいないです。狙うのは、薬が届きにくい場所です。
・新芽と、その根元のすき間
・斑点が出ていた葉は少し多めに
そしてもうひとつ大事なのが、1回で終わらせないことです。卵や隠れていた虫が残っていることが多いので、1週間ほど空けて2回から3回繰り返してください。
使用量や希釈の要否は商品によって違います。必ずラベルの使用方法を確認してから使いましょう。
室内や賃貸で使うときの手順

部屋の中で殺虫剤を使うのは、正直ちょっと抵抗があります・・・
A子さん
このお気持ち、とてもよく分かります。薬剤は、リビングの真ん中でそのままかけるのは推奨しません。次の手順で作業すれば、室内への影響はかなり抑えられます。
- 「洗った場所でそのまま作業する」
浴室やベランダなら移動もいらない - 「下に新聞紙かビニールを敷く」
床や壁への飛散を防ぐ - 「換気しながらかける」
お子さんやペットは別の部屋へ - 「乾いてから部屋に戻す」
濡れているうちは触らない
賃貸でも、浴室で作業してそのまま流してしまえば跡は残りません。家具に薬剤が付着する心配もなくなります。
バイヤー小西
シャワーで洗う作業と同じ場所でできるので、流れで済ませるのが楽です!
食用の植物や果樹、野菜には使わない

ハーブなどの食用植物や果樹、野菜には使わないのが基本です。口に入るものには、野菜にも使えるタイプを選んでください。
・レモンなどの果樹
・家庭菜園の野菜
口に入るものには、こちらの殺虫剤がおすすめです↓
使用上の注意
最後に、知っておいてほしい2つの注意点をお伝えします。
ひとつは、植物と虫の組み合わせによって効きやすさが変わるという点です。スプレーの裏面には、試験で効果が確認された植物と虫の組み合わせが書かれています。ただ、そこに並ぶのは庭木や野菜が中心です。観葉植物の記載は多くありません。
この分野は表示の規制が厳しく、メーカーも断言を避けているためです。記載がないから使えないという意味ではありませんが、組み合わせによって効果に差が出る点は覚えておきましょう。
もうひとつは、ペットや小さなお子さんがいるご家庭での使い方です。定番の殺虫剤も自然派寄りのタイプも、手放しでおすすめできるものではありません。
心配な場合は、食品成分からできたタイプを選ぶのが無難です。
いずれの薬剤も、ラベルに書かれた対象と使用方法を必ず確認してから使ってください。
バイヤー小西
迷ったときは、遠慮なくお店に聞いてくださいね!
日々の予防でそもそも虫をわかせない

一度落ち着いても、何もしなければまた出てきます。とはいえ、毎日手をかける必要はありません。押さえるポイントは決まっているので、そこだけ習慣にすれば十分です。
お迎え直後がいちばん大事

虫が入ってくる経路でいちばん多いのが、新しく迎えた植物です。一見きれいに見えても、目に見えないほど小さな虫や卵がついていることがあります。
だからお迎え直後のひと手間が、いちばん効く予防になります。
・殺虫剤を軽くひと吹きしておく
・数日はほかの鉢と離して置く
特に3つめが大切です。すでにある植物とすぐ隣に並べてしまうと、持ち込んだ虫がそのまま移ってしまいます。
こうして虫を持ち込み、自宅の植物にも被害が広がるというのがよくあるケースです。
バイヤー小西
届いてからのひと手間で、その状態をキープしてあげてください!
虫は植物から植物へうつります

害虫は、植物同士が近いだけでうつります。葉が触れ合っていると、数時間で隣の株に移ることもあります。逆に言えば、触れていなければある程度広がるのを抑えることは出来ます。
鉢を離すだけで、被害の広がりは比較的防げます。
虫が出た株は、すぐにほかの鉢から離してください。置き場所の間隔を少しあけるだけでも違います。これは業界でスペーシングと呼ばれる、基本的な考え方です。
葉と葉が触れ合っていないか。これだけを目安にすれば、難しく考える必要はありません。
季節で変わる、虫が出やすいタイミング

虫は一年中同じように出るわけではありません。出やすい時期を知っておくと、鉢を見るタイミングが分かります。
夏に多いのは、鉢を屋外やベランダに出したときです。風通しのために外へ出す方は多いですが、アブラムシを連れて帰ってくることがあります。室内に戻すときに葉の裏を確認する、これだけで防げます。
冬に多いのは、暖房で乾燥した室内です。ハダニは乾燥した暖かい場所を好むので、冬の室内は絶好の環境になります。窓を閉め切って風がない状態も、虫にとっては過ごしやすくなります。
エアコンの風が直撃する場所は避けて、定期的に観察をしてあげてください。
バイヤー小西
冬に虫が出るのは意外に思われますが、実はよくあるご相談です!
残念ながら、虫がわかない環境を作ることはできません。ただ、虫がつきにくい環境なら作れます。
・鉢と鉢の間を少しあけて置く
・エアコンで乾燥しないようにする
・新しい植物は数日離して置く
どれも意識すればすぐに行える対策です。完璧を目指さず、水やりのついでに続けるくらいがちょうどいいと思います。
手に負えないときは思い切った剪定

ここまでの手順を繰り返しても、収まらないことがあります。葉全体に被害が広がってしまった場合です。そんなときの最後の手段が、剪定です。
強剪定に踏み切る目安

葉が数枚だけ、あるいは新芽だけの被害であれば薬剤で対処できます。ただ、気づかないうちに葉全体へ広がることがあります。そうなると、洗っても薬をまいても追いつきません。
特に起きやすいのが、ゴムの木やガジュマルなどのフィカスの仲間です。
・新芽が開かないまま傷んでいる
・葉の大半が変色している
初心者の方にとって、葉を全部落とすのは相当に怖い作業だと思います。私も最初は手が止まりました。ただ、迷っている間にも虫は増え続けます。
迷っている間も、虫はほかの鉢へ移り続けます。
その株1本の問題では済まなくなる前に、思い切って切ってしまう方が結果的に被害は小さく済みます。
切ったあとの管理

切ったあとにいちばん気をつけたいのが、水やりです。葉がなくなると光合成ができないので、株が水を吸う力も落ちます。いつもと同じ感覚で与えると、根が傷んでしまいます。
- 「切った葉はすぐ袋に入れて処分する」
葉にはまだ虫が残っている - 「水やりを控えめにする」
土がしっかり乾いてから与える - 「明るい日陰で新芽を待つ」
直射日光は避ける
1つめを怠ると、せっかく切った意味がなくなります。床に置きっぱなしにせず、その場ですぐに廃棄してください。
葉がない状態で直射日光に当てると、幹が焼けてしまうことがあります。新芽が出るまでは、肥料も必要ありません。
バイヤー小西
株に体力が残っていれば、ひと月ほどで新しい葉が出てきますよ!
なお、ゴムの木の仲間は切り口から白い樹液が出ます。肌の弱い方はかぶれることがあるので、作業後は手を洗ってください。
使うハサミは、切れ味のよい清潔なものを選びましょう。切り口が潰れると、そこから傷みが入りやすくなります。
切るのは勇気がいりますが、植物にとっては仕切り直しでもあります。虫ごと切り落として、きれいな葉を出し直してもらうと考えてみてください。
初心者がよくやる失敗の例

最後に、当店へのご相談で特に多い失敗をまとめます。どれも良かれと思ってやったことばかりです。先に知っておけば、同じ道をたどらずに済みます。
観察不足で気づいたときには手遅れ

急に葉が落ちてきて、驚いています・・・
A子さん
こうしたご相談をよく頂きますが、実際に急変することはほとんどありません。多くの場合、数週間前からサインは出ています。気づけなかっただけです。
理由は単純で、虫がつくのは葉の裏や株の内側だからです。正面から眺めているだけでは、まず見えません。
そしてもうひとつ厄介なのが、元気がない理由を水不足だと思い込んでしまうことです。水を増やすと、今度は根が傷んで株はさらに弱ります。虫と水のダメージが重なって、一気に崩れてしまうのです。
元気がないと感じたときは、水をすぐに足す前にそれ以外の可能性を疑いましょう。
水やりの考え方については、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
株につく虫なのに植え替えてしまう

虫が出た、だから土が悪い。そう考えて、すぐ植え替えに動く方がとても多いです。
ただ、ハダニやカイガラムシは土とは関係ありません。葉や茎についている虫なので、土を入れ替えても状況は変わりません。
株につく虫は、植え替えでは減りません。
それどころか、植え替えは根に負担のかかる作業です。虫で弱っている株にとっては、追い打ちになりかねません。
植え替えが有効なのは、土から湧く虫の場合です。自分の鉢がどちらなのかは、虫がついている場所を見れば判断できます。
植え替えの正しいやり方と時期は、こちら↓でまとめています。
一度見えなくなったからと対処をやめる

シャワーで洗って薬剤をまくと、その日のうちに虫は見えなくなります。ここで終わりにしてしまうのが、いちばんもったいない失敗です。
見えていないだけで、卵や小さな幼虫は残っているかもしれません。放置すると、しばらくすると元の状態に戻ってしまいます。
そして2回目のほうが、気づくのが遅れがちです。一度片づいたという安心感から、鉢を見る回数が減ってしまうからです。
虫が見えなくなってからが、本当の勝負です。
バイヤー小西
「もう大丈夫かな」と思ったタイミングで、あと1回だけ見てあげてください!
3つとも、植物を大切に思っているからこそ起きる失敗です。気づいた時点で、もう半分は解決しています。次から気をつければ、それで十分です。
よくある質問
最後に、お店でよく頂く質問をまとめました。ここまでで触れきれなかった細かい部分を補足しています。
| Q&A |
|---|
浴室やベランダなど、家具のない場所に鉢を移してからかけるのが基本です。 |
葉や茎についている虫であれば、植え替えは必要ありません。 |
1週間おきに、2回から3回が目安です。 |
出ます。ハダニに関しては、冬のほうが悩むケースも多いです。 |
特別な場所を用意する必要はありません。ほかの鉢と葉が触れ合わない距離まで離せば、同じ部屋の中でも大丈夫です。 |
まとめ

観葉植物と虫は、どうしても切り離せない関係です。大切なのは虫を出さないことではなく、出たときに慌てず順番どおり動くことです。
まずは離す。次に見る。そして洗ってから、最後に殺虫剤で仕上げる。この駆除の流れさえ覚えておけば、たいていの虫は乗り越えられます。
観葉植物の虫対策は、道具より順番です。
そして、いちばんの予防はお迎え直後のひと手間と鉢の間隔です。どちらも数秒で終わることばかりです。
虫が出たからといって、育て方が悪かったわけではありません。私たちの温室でも、普通に起こることです。起きたあとにどう動くか。そこだけを覚えて帰ってもらえたら十分です。
バイヤー小西
気になることがあれば、葉の写真を持って気軽にご相談くださいね!
e-花屋さんでは、観葉植物に使える薬剤やお手入れの道具も取り扱っています。育て方ガイド付きで植物をお届けしていますので、はじめての方も安心してお迎えいただけます。
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殺虫剤は、部屋の中でスプレーしても大丈夫ですか?

