
古永店長からのワンポイントアドバイス
ポインセチア、諦めないで!
ポインセチアとは、育て方のコツさえ押さえれば「めちゃ簡単」で「めちゃ楽しい」植物です。
ベテラン園芸店員の私も数年前までは難しいと思っていましたが、実際は違いました。
この記事では私が実際に感じた経験をもとに、よくある悩みの対処法をお伝えします。
目次 (クリックでスクロール)
ポインセチアの育て方|1年の流れと基本

ポインセチアは1年草ではなく、毎年楽しめる植物です。冬は室内で観賞し、春に剪定して夏は屋外で育てる。この流れを知っておくと、育て方がぐっと分かりやすくなります。
私は平日は忙しく、自宅の植物のお世話を毎日はできません。なのでこの記事では「理想の管理」ではなく「現実的な管理」をお伝えします。
まずは1年の流れを表にまとめました。
| 時期 | 置き場所 | 水やり | やること |
|---|---|---|---|
| 11月 | 室内の明るい窓辺 | 土が乾いたらたっぷり | 11月中に買って、家の環境に慣らす |
| 12月〜3月 | 暖房が入らない日当たりのよい窓際 | 土が乾いたらたっぷり。午前中に | 赤い苞葉を観賞。置き場所は動かさない。花は自然に散るのでそのままでOK |
| 4〜5月 | 室内の窓辺 | 土が乾いたら | 桜が散って気温が上がったら、切り戻し剪定 |
| 5月中旬〜 | 屋外の日陰→半日陰→日なた | 土が乾いたらたっぷり | 夜温15℃を超えたら外へ。化成肥料を置く |
| 6月〜8月 | 屋外の日なた | 土が乾いたらたっぷり | 新しい葉が増えたら植え替え(7月初旬まで)。必要なら間引き剪定 |
| 9月〜 | 屋外の夜に暗くなる場所 | 土が乾いたら | 赤い天芽が出てくる。夜に暗い時間が13時間以上あれば色づく |
| 10月〜11月 | 夜温15℃を切ったら室内へ | 土が乾いたら | 人が常駐しない部屋の窓辺へ。肥料は12月頃まで |
※比較の表は、スマホでは横にスクロールできます。
※時期は、北陸の平地で私が育てているときの目安です。地域やその年の気温で前後します。
置き場所と温度|室内・冬はどこに置く?

冬の置き場所は、12℃以上あること・暖房器具から離すこと・できれば日当たりの順で考えます。
我が家で色々な場所を試した結果、一番傷みが少なく春を迎えたのは「日当たりのよい廊下の窓際」でした。暖房は入らず、温度は10〜15℃くらいです。
暖房が入らないぶん、温度変化が少なかったのだと思います。ポインセチアは温度変化や環境変化が苦手なんです。
| 置き場所 | 向き不向き | 理由 |
|---|---|---|
| 日当たりのよい廊下の窓際 | ○ | 暖房が入らず温度変化が少ない。我が家で一番傷みが少なかった |
| 人がいない部屋の窓辺 | ○ | 夜は暗くなるので、赤い苞葉も出やすい |
| 窓際でない明るい部屋(間接照明の下など) | △ | それが原因で枯れることはない |
| 夜も照明がつく部屋 | △ | 夜に明るいと、赤く色づきにくい |
| 石油ストーブ・蓄暖などの近く | × | 熱が上にあがり、上の方の葉が乾燥で傷む |
| あちこち移動させる | × | 環境の変化で葉が落ちやすい |
ポインセチアは寒さに弱いイメージがありますが、実際は5℃くらいまで耐えます。ただ、ある程度の温度があった方が苞葉の展開はスムーズです。室内なら12℃以上あると安心ですね。
あっちやったり、こっちやったりせずに「ココ」と決めたほうがいいですよ。
店長古永
クリスマスだからリビングに飾りたい、という気持ちも分かります。多少葉が傷んでも春にはリセットできるので、リラックスして育てましょう!
水やりのコツ|「土が乾いたら」が基本

水やりは、土が乾いたらたっぷりが基本です。とはいえ、土の表面の湿り具合は分かりにくいですよね。
そこで目安にしたいのが「鉢の重さ」です。水をたっぷり与えた直後に鉢を持つと、ズッシリ重いはず。1週間くらいたってから持つと、軽くなっていると思います。
「ポインセチアの水やりのコツ」みたいな裏技動画がYouTubeにアップされてますが、良い農家の株を購入すれば普通の水管理でも大丈夫。これが私の経験談です。優良農家は土にこだわるので、消費者でも水やりがしやすいんです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 頻度 | 土が乾いたら。我が家のリビング(室温12〜23℃くらい)では週1回くらい |
| 時間帯 | 午前中が理想。夜に冷える前に、少しでも乾かしたいため |
| 量 | たっぷり。受け皿にたまった水は必ず捨てる |
| 水の温度 | 寒い部屋なら、ぬるま湯(25〜35℃くらい)。暖かい部屋なら気にしなくて大丈夫 |
| 夜に8℃を切る部屋 | 水やり後に鉢をタオルの上に数時間置き、余分な水を切る |
| 春〜秋(屋外) | 土が乾いたらたっぷり。ほかの植物より、やや乾燥に強い |
根腐れを怖がって水やりをためらう方もいますが、よほど過度に与えない限りは大丈夫だと思います。
店長古永
葉が下を向く・丸まる・下葉が黄色くなるのは、水不足のサインです。夕方に気付いたら、とりあえずコップ1杯の水で応急処置を!
ポインセチアが枯れる原因。葉が落ちるのはなぜ?

『ポインセチアの葉が落ちてしまった…!』
落葉の原因をネットで調べてみると、「ダメ」だらけじゃないですか?
乾燥はダメ、水が多すぎても根腐れするからダメ。日光不足もダメで、窓際も冷えるからダメ…。結局どうすればいいの?
A子さん
あれも駄目、これも駄目。検索結果が矛盾しているように感じて、対処が難しいと悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
葉が落ちる一番の原因は「買う時期」

ハッキリと言います。
ポインセチアを枯らしてしまう最大の要因とは、「クリスマスシーズンに売ること」だと私は思っています。水やりや日当たりなど原因は色々ありますが、ここが最も大きいと感じます。
なので、次のような農林水産省の見解も誤解があるように感じます。
ポインセチアのように、日持ちのしない時期にもかかわらずニーズのあるものがある。そのような商品については、日持ちしないことを説明し、理解を得た上で販売すべき。
出典:花き産業振興方針(案)(花き産業振興方針検討会・平成22年3月。農林水産省ホームページ掲載資料の保存版)
これだけはお伝えさせてください…。
ポインセチアは「日持ちします」。育てやすさも抜群です!クリスマスに固執するから、失敗したりややこしくなったりするのです。
ポインセチアを枯らさない、最大のコツ

「枯らす・枯らさない」の最大のコツは、優良農家が生産した鉢植えを11月中に買ってしまうこと。
葉が落ちる原因で最も重要なのは、「環境変化」と「水管理」だと私は考えます。
まずは環境変化。ズバリ!12月になってからポインセチアを買うのは危険です。
この頃、生産現場では暖房がガンガンに焚かれています。対して家庭では、仕事に行っている時には暖房を消しますよね(寒くなると思います)。
こういった環境変化が落葉の原因に。なのでなるべく早く、できれば11月中旬頃から家庭環境に慣らしておくことが大きなポイントです。
また優良農家は「土」にこだわります(逆を言えば、土がいいから優良農家と呼ばれます)。土が良いと、消費者でも水やりがしやすいのです。
症状別|葉が落ちる原因と対処法

葉の様子を見ると、原因の見当がつきます。まずは症状から原因を探してみてください。
| 葉の様子 | 考えられる原因 | まずやること |
|---|---|---|
| 葉が下を向く・丸まる | 水不足 | すぐに水を。夕方ならコップ1杯で応急処置 |
| 下葉が黄色になる | 水不足、または環境の落差 | 土が乾いていれば水を。湿っていれば置き場所を決めて動かさない |
| 赤い葉の縁が黒ずむ | 暖房の熱風 | 暖房器具から離す |
| 上の方の葉が傷む | 暖房器具の熱による乾燥 | 暖房器具から離す |
| 葉がどんどん落ちる | 低温・日光不足・根腐れなど | 幹が硬ければ大丈夫。春の剪定でリセットできる |
店長古永
葉が全部落ちても、幹が硬ければまだ大丈夫。春の剪定で復活できますよ!
花が終わったらどうする?

ポインセチアの花は、中央部分の黄色いところ。花が終わると勝手に散ります。ひとまずそのまま、春まで待ってください。
花の寿命は短いですが、赤い苞葉は色褪せることなく春まで楽しめます。

ポインセチアの剪定の仕方|時期と切る位置

葉がチリチリになっても落葉しまくり茎だけになっても、「枯れた」と諦めないでください!幹を触ってみて硬ければ、剪定で復活する可能性は十分あります。
剪定の流れを、4つのステップにまとめました。
| STEP | 時期 | やること |
|---|---|---|
| 1. 幹を確かめる | 4〜5月 | 幹を触って硬ければ、復活の見込みあり |
| 2. 切り戻し剪定 | 4〜5月 | 傷んだ株は地際から2〜3節、元気な株は硬い葉を2〜3枚残して切る。細い枝や内側に伸びる枝も取る |
| 3. 屋外へ・植え替え | 5月中旬〜 | 夜温15℃を超えたら外へ。日陰から始めて少しずつ光に慣らす。新しい葉が増えたら植え替え |
| 4. 間引き剪定 | 6月〜7月 | 必要なら、混みあった枝を根元から除去する |
剪定の適期は春、4〜5月頃。目安は、気温が上がって桜が散った頃です。この時期に思い切って切り戻し剪定をすることをお勧めします!
剪定する位置|傷んだ株と元気な株で変える

切る位置は、冬越しで株がどれだけ傷んだかで変えます。
| 株の状態 | 切る位置 | ポイント |
|---|---|---|
| 冬越しに失敗した株 | 地際から2〜3節残す位置 | 茎に葉が1枚もついていなくても大丈夫 |
| 冬越しに成功した株 | 元気な葉(硬い葉)を2〜3枚残す位置 | ダメージが少なければ、スタンダード仕立てを保持する剪定でもOK |

必要であれば、夏前(6月~7月頃)にもう一度剪定します。この時の剪定は「間引き剪定」といって、混みあっている枝を根元から除去します。
枝数が多すぎると、株の内部が蒸れたり赤い苞葉が小さくなったりします。枝数を調整することで、赤い苞を大きくできます。
剪定するときの注意点|白い樹液

枝を切ると白い樹液が出ます。肌が弱い人はかぶれますので、手袋をして作業してください。作業後は手を洗いましょう。
※ポインセチアは挿し木で増やすこともできます。興味があれば、剪定した枝を利用して挑戦してみてください。
剪定しないとどうなる?

剪定しないとどうなる…というわけではありませんが、翌年も美しい姿を維持したいなら思い切って剪定してください!
何もしなければ、赤い苞葉は夏頃まで残っています。剪定で取り除くと、新しい葉に光が当たるようにもなります。
剪定しないと、枝がそのまま伸びて間延びした姿になりやすいです。上の写真は、冬に傷んだ株を4月に剪定したもの。10月には、こんなに葉が茂りました。
剪定後の育て方|屋外で育てる

剪定が終われば、外に出して育てましょう!室内でも大丈夫ですが、屋外の方が緑の葉がたくさん出て茎も太くなり「木」へと変化していきます!
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 外に出す時期 | 夜温15℃を超えだす5月中旬頃。気温がしっかり上がってから |
| 慣らし方 | 最初は日陰。1週間後に半日陰へ移し、徐々に光に慣らす |
| 肥料 | 外に出したタイミングで化成肥料を置き、効果が切れたら足す。12月頃まで |
| 植え替え | 外に出して1か月ほどで新しい葉が増えた頃。適期は5月中旬〜7月初旬。一回り〜二回り大きな鉢に、観葉植物の土でOK(しなくても大丈夫) |
| 夏 | 慣らしてしまえば直射日光でも平気。水やりが追い付かない時は半日陰へ |
| 秋 | 夜温15℃を切りだしたら室内へ。屋外で育った株は5℃くらいまで耐えるので、慌てなくて大丈夫 |
暑さで枯れてしまう植物も多いですが、ユーフォルビア属の植物は暑さに滅法強い印象があります。葉の色が薄いなら肥料不足の可能性あり。定期的に肥料を与えると、葉色が濃くなりますよ!植え替えをすると、風で鉢が倒れにくくなったり水管理が楽になったりもします。
毎年咲きます!ポインセチアを赤くする方法

9月頃になると、赤く色づいた天芽が出てきます!ポインセチアを赤くする方法は、自然に任せるか短日処理をするかの2つです。
| 方法 | やり方 | 手間 | 色づく時期 |
|---|---|---|---|
| 自然に任せる | 9月以降、夜に暗くなる屋外か人のいない部屋に置く | ほぼ無し | 我が家(無加温の廊下)では花が2〜3月頃 |
| 短日処理 | 夜は段ボールをかぶせて、朝に取る | 毎日 | 1か月半〜2か月くらいで赤くなる |
赤くなる仕組み|緑の葉が赤くなるわけではない

先端に赤い苞葉が出てきたら、冬化粧が始まるサイン。ただ「緑の葉が赤色に変化」するわけではありません。
これから新たに、天芽から赤い苞葉が8枚くらい出てきます。そして、花も付いてきます。
短日処理のやり方|暗い時間を13時間以上つくる

少しでも早く赤い苞葉を出したいなら、短日処理が必要です。すごく簡単に言えば、暗い期間を13時間以上作る作業です。
| 項目 | やり方 |
|---|---|
| 始める時期 | 9月以降 |
| やること | 夜は暗く、朝になると明るい環境をつくる。室内なら夕方に段ボールを被せて、朝になったら取る |
| 暗くする時間 | 1日13時間以上 |
| 赤くなるまで | 1か月半〜2か月くらい |
| 屋外で育てている場合 | 特別な管理はいらない。街灯が明るい場合は、光が当たりにくい場所へ |

私がポインセチアを敬遠してきた理由は、短日処理も理由のひとつ。園芸店員の私が言うのもなんですが、面倒くさくないですか?難しく感じませんか?
店長古永
面倒なので、自然の力に委ねましょー!屋外なら陽が沈めば暗くなるので、特別なことをしなくても大丈夫ですよ。
自然の力で赤くする方法|店長のやり方

自然の力で赤くするポイントは、夜に暗くなる場所で育てることです。
我が家のポインセチアは、ずっと廊下(無加温の窓辺)に置いていました。花が咲いたのは2月か3月頃。
クリスマスシーズンは、シクラメンなど花がたくさんある時期。ポインセチアが無くても寂しくありません。むしろ正月明け~春までの園芸店に行かない時期に、楽しませてくれました。赤い苞葉が増えていくのが楽しみでした♪
3年育てて分かったこと|我が家のポインセチアの記録

我が家のポインセチア、これで3年目のシーズンを迎えます。毎年リセットできるのが、ポインセチアのいいところです。記事の写真を、1年の流れに並べてみました。
| 時期 | 写真の株の様子 | やったこと |
|---|---|---|
| 冬 | 冬越しに失敗し、葉が傷んで落ちる | 枯れたと思わずに春を待つ |
| 4月 | 茎だけの姿に | 思い切って切り戻し剪定 |
| 5月〜8月 | 緑の葉がどんどん出る | カーポート下から屋外へ。8月は遮光無しの玄関前 |
| 9月〜10月 | 赤く色づいた天芽が出る。10月には葉が茂って復活 | 夜に暗くなる場所へ |
| 冬〜春 | 赤い苞葉が少しずつ増え、2〜3月頃に花 | 廊下の無加温の窓辺に置きっぱなし |
| 3年目 | 幹が太くなり「木」に | 今年は短日処理でもしてみようかな~♪ |
何年も付き合えるポインセチアだからこそ、優良農家の株を選んでほしいと思います。当店のポインセチア、自信あります!
よくある質問
最後に、ポインセチアについてよく聞かれるご質問をまとめました。
| Q&A |
|---|
10月下旬~11月中旬まで。おおよそ20日間くらいだけ販売してます。ページ内に「再入荷メール」ボタンがございます。入荷があればご連絡が届きますので、ご活用頂ければ幸いです。 |
1年草ではないので、丁寧に育てれば5年、10年と長期に楽しむこともできます。 |
耐寒性の都合から地植えはできません。鉢植えで育ててください。室外に置ける期間は5月~11月頃までです。 |
主な原因は、水不足(葉が丸まる)・「生産場所」と「育てる場所」との環境落差(下葉が黄色に)・暖房の熱風(赤い葉の縁が黒ずむ)です。低温や日光不足、根腐れも落葉の要因となります。 |
ポインセチアの切り戻しをする理由には大きく2点あります。1つ目が、大きさをコントロールするため。2つ目が、間延びして姿が乱れた株や冬に傷んだ葉を整理して作り直すためです。切り戻しを行わない場合、枝がそのまま大きくなりどんどん間延びした状態になってしまいます。また切り戻しをすると、風通しがよくなり枝が分岐してボリュームのある株になる効果もあります。切り戻しを行う時期は、4〜5月頃がオススメです。 |
ポインセチアは赤い葉が「花」と勘違いされることもありますが、あれは「苞」です。ポインセチアの花は、赤い苞の中心部にあります。花が終われば、自然と花が落ちます。管理方法を特段変える必要はありません。それよりも4〜5月に、傷んだ葉を切り戻して株を作り直しましょう。 |
決まった日数より、土の乾き具合で判断するのが基本です。土が乾いたら、たっぷり与えます。土の表面で分かりにくいときは、鉢の重さが目安になります。我が家ではリビング(室温12〜23℃くらい)に置いて、週1回くらいでした。葉が丸まったり下葉が黄色くなったりしたら、水不足のサインです。 |
寒さに弱いイメージがありますが、実際は5℃くらいまで耐えます。室内では12℃以上あると安心で、ある程度の温度があった方が赤い苞葉の展開はスムーズです。屋外に置くのは夜温15℃を超える5月中旬頃からで、夜温15℃を切り出したら室内に入れます。 |
まとめ

ポインセチアは、クリスマスが終わったら終わりの植物ではありません。剪定でリセットしながら、何年も楽しめる植物です。
店長古永
ポインセチア、諦めないで!一緒に、翌年の赤い苞葉を楽しみましょう♪
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優良農家のポインセチアの販売時期は?

