
バイヤー小西からの一言アドバイス
伸びたヒメモンステラは、仕立て直せます!
「買ったときより、つるが伸びて形が崩れてきた」と感じていませんか?
ヒメモンステラは、茎の節にある白いポッチの上で切ると新しい芽が出てきます。茎を切るのは5月から9月が目安です。切った茎は水差しにして楽しめます。
この記事では、お店の株を剪定したときの写真を使って切る位置と時期をお伝えします。選び方のポイントもあわせてご紹介します!
目次 (クリックでスクロール)
ヒメモンステラはどんな人に向く?選び方のポイント

ヒメモンステラは「モンステラを飾りたいけれど、大きくなりすぎるのは困る」という方に向いています。切れ込みの入った葉の雰囲気はそのままに、棚の上に置けるサイズで楽しめるからです。
・窓から少し離れた部屋でも緑を飾りたい
・葉が増えていく変化を楽しみたい
普通のモンステラとの違いは?

お店でよくいただくのが「普通のモンステラと何が違うの?」というご質問です。
世間で売られているモンステラの大半は、デリシオーサという品種です。こちらはいずれ大きく育つので、置き場所に余裕が必要になります。ヒメモンステラは一般的なモンステラよりコンパクトで、棚や卓上に飾りやすいのが特徴です。当店でお届けしている株は、高さ35〜40cm前後が目安です。
ただし、コンパクトといっても成長はします。気温の高い時期は、つるを伸ばしてぐんぐん育ちます。品種ごとの違いや選び方は、モンステラの種類の違いを解説したページで詳しくご紹介しています。
選ぶときに見たいポイント
株を選ぶときは、次の3つを見てみてください。
・葉の色が濃く厚みがある
・株の中から新芽が出てきている
ヒメモンステラは葉がやわらかく、新芽や葉に小さな傷がつきやすい植物です。お店に並んでいる株にも、多少の傷があるのが普通です。
バイヤー小西
5月から10月は新しい葉がどんどん出てくるので、小さな傷はすぐに気にならなくなりますよ。傷よりも、茎の太さと葉の色を見て選んでください!
気に入った一鉢を迎えたら、次に気になるのが「伸びすぎ」です。ここからは、なぜ伸びすぎるのかを見ていきましょう。
ヒメモンステラが伸びすぎるのはなぜ?

伸びすぎるいちばんの理由は、ヒメモンステラの生育がとても旺盛だからです。気温が高い時期は、つるを伸ばしながら次々に新しい葉を出します。もう一つの理由が光の不足です。
暗い場所ではひょろひょろ伸びやすい
ヒメモンステラは陰に強い植物です。ただし暗い場所に置きっぱなしにすると、葉と葉の間隔が空いたひょろひょろの姿になりがちです。
光が足りない場所で茎や葉が間延びすることを 徒長(とちょう) と呼びます。
置き場所の目安は、明るい室内のやや半日陰です。レースのカーテン越しに光が入る窓辺などが向いています。
ただ一度伸びてしまった茎は、置き場所を変えても短くはなりません。形を整えたいときは、剪定で仕立て直しましょう。
ヒメモンステラの剪定はどこを切る?
結論から言うと、茎の節にある白いポッチのすぐ上で切ります。白いポッチは新しい芽が出てくる目印です。手順は次の3つです。
- 「節の白いポッチを探す」
葉が出ている茎の付け根あたりを見ます - 「外向きのポッチの上で斜めに切る」
ポッチは切り落とさず株の側に残します - 「切った茎は水差しにする」
捨てずに楽しめます
節の白いポッチを探す

まずは葉をかき分けて、太いつる(茎)を見てください。茎から葉が左右に出ている部分を節(ふし)と呼びます。
その節の近くに、白いポッチのようなものが見えます。この白いポッチは「ここから新しい芽が出やすいですよ」というサインです。
外向きのポッチの上で、斜めに切る

白いポッチが見つかったら、ポッチの少し上をハサミで斜めに切ります。ポッチは切り落とさず、株の側に残してください。
切る場所を選ぶときは、ポッチが向いている方向も見ます。株の内側を向いたポッチの上で切ると、新しい葉も内側に出やすくなります。外に向かって葉を広げたいので、基本は外向きのポッチの上で切りましょう。

茎が茶色く硬くなった部分は避けて、緑色の部分にある節で切るのが基本です。
バイヤー小西
切るのは勇気がいりますよね。でもヒメモンステラは生育が旺盛なので、伸びたつるは思い切って切ってあげてください!
*剪定に使いやすいはさみはこちら↓
古い葉・枯れた葉はどこで切る?
茎の下のほうについている葉は、古い葉です。切れ込みも少なく、時間がたつと黄色くなったり弱ったりします。
黄色くなった葉や邪魔に感じる葉は、葉の柄(葉柄)の付け根で切ってしまって問題ありません。葉だけを切るのは、茎の剪定と違って季節を選びません。
普通のモンステラも同じ切り方でいい?
大きく育つ普通のモンステラも、節の上で切るという基本は同じです。ただし茎がずっと太いので、よく切れるハサミを使いましょう。
どちらも切り口から樹液が出ます。肌の弱い方が触れると荒れることがあるので、手袋をして作業すると安心です。
ヒメモンステラの剪定時期はいつ?冬は切っていい?
茎を切る剪定は、5月から9月に行いましょう。
いちばん芽が出やすいのは、気温と湿度が高い6月から7月です。10月以降は新しい芽が出にくくなるので、枯れた葉や古い葉を切るだけにしておきます。
| 5月〜9月 | 茎の剪定・水差し・植え替えができる時期 ※いちばん芽が出やすいのは6月〜7月 |
| 10月〜4月 | 枯れた葉や古い葉を切るだけにする ※茎は切らずに春まで待つ |
| 冬の置き場所 | 8℃以上の部屋で、水は控えめに |
迷ったときは「茎を切るのは暖かい時期だけ」と覚えておけば大丈夫です。
冬に伸びすぎたらどうする?
冬に伸びすぎが気になっても、茎を切るのは春まで待ちましょう。ヒメモンステラは寒さが苦手です。気温が低い時期に切っても新しい芽が出にくく、切ったままの姿で冬を越すことになります。
冬は8℃以上の部屋に置き、水を控えめにすると寒さに耐えやすくなります。黄色くなった葉や邪魔な葉を切るのは、冬でも問題ありません。
剪定したあとはどうなる?仕立て直しの記録

ここからは、お店の株を剪定したときの記録です。6月26日に伸びたつるを切ると、散髪したあとのようにすっきりしました。この株がどう変わっていったのかをご紹介します。
3週間後、白いポッチから新芽が出た

剪定から3週間後、斜めに切った脇の白いポッチから新しい芽が勢いよく伸びてきました。切った場所から芽が出てくるのを見ると、思わずうれしくなります。

新しい葉が出て、剪定前よりも葉の数が増えました。多くの植物は、よく育てるには強い光が必要です。陰に強いヒメモンステラなら、リビングに飾りながら育つ変化を楽しめます。
葉の色が薄くなったら肥料を

新しい葉をたくさん出した株は、少しお疲れ気味になります。この株も葉の色がうっすら黄色っぽくなってきました。
そこで、鉢の上に置くタイプの固形肥料を与えました。水やりのたびに少しずつ溶けるので、じわじわと効いてきます。

肥料を与えてからは、新芽の伸びも早くなりました。
*観葉植物向けの緩効性肥料はこちら↓
新芽の傷は気にしなくていい?

新芽は薄くやわらかいので、ちょっとしたことで傷がつきます。この程度の傷なら心配はいりません。
傷を防ぎたいときは、新芽にこまめに霧吹きで水をかける「葉水(はみず)」がおすすめです。葉水をすると新芽がスムーズに開き、傷もつきにくくなります。
*葉水に使いやすい霧吹きはこちら↓
約50日後のビフォーアフター

肥料が効いてきて、葉の色が濃く肉厚になりました。わずか50日ほどで、剪定前よりも見栄えのよい株に仕立て直せました。

植え替えをすると、株はさらによくなります。ただ「あまり大きくしたくない」という方なら、最初の1年は植え替えをしなくても十分に楽しめます。
*姫モンステラの商品ページはこちら↓
切った茎は水差し・挿し木で増やせる?

剪定で切った茎は、捨てずに水差しにして楽しめます。水を替えながら育てれば、1か月以上楽しむこともできます。根が出てくれば、土に植えて新しい株として育てられます。
水差しにするときのコツ

水差しにする茎は、節が1つ以上付いた状態で切り分けます。新しい根は節のあたりから出てくるので、節が水に浸かるように挿してください。
茎から出ている茶色い根(気根)も、水に浸けておいてかまいません。水が濁る前に、こまめに取り替えましょう。
根が出たら土に植える

水差しで根がしっかり伸びてきたら、小さな鉢に土を入れて植え付けます。これが挿し木です。
植え付けたあとは明るい日陰に置き、土が乾ききらないように見守ってください。新しい葉が出てくれば根付いた合図です。
剪定後の水やり・置き場所・植え替えは?
剪定したあとも、育て方の基本は変わりません。ただ葉の数が減った直後は、水を吸う量も少なくなります。水のやりすぎに気をつけましょう。
水やりは土が乾いてから数日おいて

水やりは、土の表面が乾いてから数日おいてたっぷり与えるのが基本です。
水が足りなくなると、葉が少しずつしおれてきます。ほかの植物より水のタイミングが分かりやすいので、葉の様子を見ながら与えてください。気温の低い時期は控えめにします。
*水やりに使いやすいジョーロはこちら↓
置き場所は明るい室内のやや半日陰
剪定したあとに出てくる新しい芽も、明るい室内のやや半日陰で育てます。暗すぎる場所では、せっかくの新芽がまたひょろひょろと間延びしてしまいます。
植え替えは暖かい時期に

当店の姫モンステラは、植え替えをしなくても数年は楽しめます。鉢を大きくしたいときは、6号から7号の鉢がおすすめです。
植え替えは、茎の剪定と同じく暖かい5月から9月に行いましょう。土は、モンステラにもおすすめしている当店のプレミアム用土が使いやすいです。
*植え替えにおすすめの土はこちら↓
根詰まりして弱った株の植え替え方は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
よくある質問
最後に、ヒメモンステラの剪定でよくいただくご質問をまとめました。
| Q&A |
|---|
茎の節にある白いポッチを見つけて、そのすぐ上で切ります。白いポッチは新しい芽が出てくる目印なので、切り落とさずに株の側に残してください。外向きのポッチの上で切ると、新しい葉が外に向かって広がります。 |
茎を切る剪定は、5月から9月が目安です。いちばん芽が出やすいのは、気温と湿度が高い6月から7月です。黄色くなった葉や古い葉だけを切るなら、季節を問わず行えます。 |
冬は茎を切らずに、春まで待ちましょう。寒い時期は新しい芽が出にくいためです。冬は8℃以上の部屋に置き、水を控えめにして過ごします。黄色くなった葉や邪魔な葉を切るのは、冬でも問題ありません。 |
できます。節が1つ以上付いた状態で切り分け、節が水に浸かるように挿してください。水を替えながら1か月以上楽しめます。根がしっかり伸びてきたら、土に植えて新しい株として育てることもできます。 |
e-花屋さんでは、姫モンステラを4月から11月に販売しています。育て方をまとめた10ページの冊子と、受け皿が付いています。 |
植え替えは、暖かい5月から9月に行います。当店でお届けしている株なら、6号から7号の鉢がおすすめです。植え替えをしなくても数年は楽しめるので、大きくしたくない方は無理に植え替えなくても大丈夫です。 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
伸びすぎたヒメモンステラは、剪定で仕立て直せます。最後にポイントをおさらいしておきましょう。
・茎を切るのは5月から9月
・冬は枯れた葉や古い葉だけを切る
・切った茎は水差しで楽しめる
切ってから3週間ほどで、白いポッチから新しい芽が出てきます。育つ変化を楽しみながら、好みの形に整えてみてください。
バイヤー小西
初めての剪定は緊張しますよね。まずは1本、外向きのポッチの上で切ってみてください。新しい芽が出てくると、きっとうれしくなりますよ!
*e-花屋さんは取り扱いが豊富!商品一覧はこちら↓

















伸びすぎたヒメモンステラはどこを切ればいいですか?

