園芸店員が選ぶ、初心者向けの塊根植物7選
バイヤー小西

バイヤー小西からの一言アドバイス
塊根植物は「育て方を知れば」怖くない!

塊根植物が気になっているけれど、「難しそう」「高そう」「枯らしそう」で手が出せない。そんな方も多いと思います。塊根植物全般は、そこまで難易度の高いものばかりではありません。観葉植物と原産地が違うから、育て方が少し変わるだけです。この記事では、夏型と冬型の違いも含めて、育てやすい初心者向けの7品種の選び方と育て方を園芸店員の視点でご紹介します!

塊根植物(コーデックス)とは?

火星人(フォッケアエデュリス)の株元の画像
幹や根がぷっくり太るのが塊根植物

塊根植物とは、幹や根がぷっくりと太る植物のことです。「コーデックス(caudex)」とも呼ばれ、園芸店ではこちらの呼び名もよく使われます。何となく、「ぷっくりしてる系でしょ?」と認識している人も多いはず。

幹や根が膨らむ、乾燥地生まれの植物

火星人(フォッケア・エデュリス)の太った塊根のアップ画像
幹や根に水を貯め込んで、ぷっくり太ります

「塊根」という字のとおり、幹や根の一部が塊のように太く膨らむのが特徴です。

多くはマダガスカルや南アフリカなど、雨の少ない乾燥地帯が原産です。全部が全部ではありませんが、厳しい環境で生き延びるために幹や根に水を貯め込む仕組みを持っています。あのぷっくりとした姿は、見た目の個性だけではありません。生き延びるために進化した結果なのです。

意外かもしれませんが、塊根植物には学術的な分類があるわけではありません。幹や根がずんぐりと太る「見た目」で呼ばれているだけなんです。分類的にはただの落葉高木だったり、多肉植物だったりするものも塊根植物として親しまれてたりするんですよ!

極端に言えば、ガジュマルも塊根植物と呼べなくはありませんね。現地では巨木になるバオバブも、鉢で小さく育てたものは塊根植物として売られています。塊根植物は、分類と言うよりジャンルなんです。

バイヤー小西 バイヤー
小西

「塊根植物かどうか」は見た目で決まる、くらいに覚えておけば十分です!

観葉植物と何が違うのか

女性が観葉植物と塊根植物を手に取り悩んでいる画像
葉だけでなく、塊根の姿も楽しむ植物です

観葉植物と、育てる上では何が違うんですか?

女性客 A子さん

これも、明確な違いはありません。ただ、強いて言えば『楽しむ箇所』が違います。

観葉植物は基本的に、葉を楽しむ植物です。形が可愛いもの、色が鮮やかなもの。”観葉”ですからね。対して塊根植物は、葉が落ちる時期も含めて幹や根の姿を楽しむ植物と言えると思います。

塊根植物の多くには「休眠期」があります。成長に向かない季節が来ると、葉を落として体力をセーブする期間に入ります。また、前述の通り好む環境も観葉とは異なる場合が多いです。観葉植物は熱帯雨林原産がメジャーですが、塊根植物はいわゆる”荒野”みたいな場所が原産地としてメジャーです。

こうした観葉植物と違いが、塊根植物を「難しそう」と感じさせる原因になっているのではと感じます。逆に言えば、それさえ理解すればハードルも自然と下がるはずです。後ほど、詳しく解説しますね。

なぜこんなに人気なのか

曲がった塊根のパキポディウム・サキュレンタムを木の台に置いた画像
一株ずつ形が違う、一点物の魅力

人気の理由は様々ありますが、何といってもやはり一番は独特のフォルムでしょう。ぽってりとした低重心の株だったり、ごつごつとした年季あるカッコいい樹形だったり。同じ品種でも太り方や枝の伸び方に個体差もあるので、一株ずつが”一点もの作品”として魅力があります。

もうひとつは、大きくなりすぎない=場所を取らないことだと思います。モンステラやフィカスは、育てるほど背丈が伸びて葉も大きくなりますよね。対して塊根植物は成長がゆっくりなものが多く、小さな鉢のまま年季や重厚感を楽しめます。

さらに、マニアの方に支持されているのが「実生(みしょう)」の楽しさです。実生とは、種から育てることです。塊根植物は挿し木でも増やせますが、挿し木では太らない品種がほとんどです。(実生の対義語として、「現地球/現地株」という言葉もあります。後ほど解説しますね。)

盆栽のように「作り込む楽しさ」があるのも、塊根植物ならではの魅力です。挿木できない&成長が遅いことから、品種によってはかなり高価。これを理由に高級品のイメージもありますが、品種によってはしっかり塊根らしさを楽しみながら手頃な価格で楽しめますよ♪

塊根植物の種類|生育型とグループで整理

窓辺の棚に亀甲竜などの塊根植物を並べている画像
種類は多いですが、基本は2つの軸で整理できます

塊根植物、数えきれないほど種類があります。ただ「生育型」と「グループ」の2つで整理すると、ぐっと分かりやすくなります。品種を選ぶ前に、まずこの2つを押さえておきましょう。

夏型と冬型の違い

夏と冬を表したイメージ画像
タイプによって、成長する季節が違います

塊根植物には、暖かい季節に成長する「夏型」と涼しい季節に成長する「冬型」があります。この違いは、原産地で雨が降る季節の違いから生まれています。

夏型 夏に雨季がある地域の原産。春〜秋に成長し、寒くなると葉を落として休む。塊根植物の多くは夏型。
冬型 夏にほとんど雨が降らない地域の原産。暑い時期は眠って体力を温存し、涼しくなると成長する。亀甲竜など。

よくある勘違いが、「冬型=冬にいちばん成長する」という思い込みです。日本の冬は、屋外だと冬型品種にとって寒すぎます。日本で育てる冬型は秋に目覚めて成長し、冬は停滞します。春にまた少し成長して、暖かくなると葉を落とします。実際は「秋春型」に近い動きです。冬の間は、人が過ごす室内くらいの温度がちょうど良いことがほとんど。

休眠に入るスイッチは、「気温(暑いor寒い)」と「水がないこと」の2つです。逆に言えば、どちらかさえ整っていれば、休眠のスイッチが入らないこともあります。冬型でも春から夏に水を切らさずにいると、休眠しないまま夏を過ごす株も少なくありません。

夏型か冬型かは、基本的には品種ごとに決まっています。購入する前に、その品種がどちらなのかを必ず確認してください。この生育型の違いで、管理も楽しみ方も大きく変わります。

有名どころのグループをざっくり知る

塊根植物とアガベをラックで飾った画像

塊根植物は、いくつかの大きな有名どころグループがあります。ここでは代表的な7つを、ざっくりご紹介しますね。

キョウチクトウ科(パキポディウム・アデニウムなど)

アデニウムとパキポディウムを並べた画像

「塊根植物といえば」で最初に名前が挙がるグループです。トゲのある枝や、丸みを帯びた塊根が特徴です。マダガスカル原産のものが多く、その多くは夏型。寒さへの強さ・育てやすさは、種によってかなり差があります。

アデニウムでよく流通しているのは、オベスム、アラビカム、少し珍しいソコトラナムの3種ほどです。オベスムは「砂漠のバラ」の名で、花木として昔から売られてきました。八重咲きや斑入りなど、花を楽しむ方向で品種改良が進んでいます。塊根植物として売られているのは、主にアラビカムです。

塊根らしさド真ん中の、王道コーデックスと言えるでしょう。

ユーフォルビア系

ユーフォルビア・パキポディオイデスとユーフォルビア・フランコイシーの画像

世界中に分布していて、見た目のバリエーションがいちばん幅広いグループです。サボテンみたいな姿のものから、しっかりと塊根を形成するタイプまで。切ると白い樹液が出るのが特徴です。

原産地・品種によって見た目ががらりと変わり、個性的なものばかりです。このバリエーションの豊富さから、塊根植物の中でもファンの多いグループと言えます。また、ハイブリッド品種など、交配による品種改良も盛んな種類でもあります。

ドルステニア系

ドルステニア・フォエチダとドルステニア・ギガスの画像

フォエチダやギガスなどが代表的です。クワ科の植物で、実はフィカス(ゴムの木)の遠い親戚にあたります。独特な形の花を咲かせ、品種によって高く伸びるものもあれば横に広がるものもあります。

グループ全体では、ややマニア向けの世界です。ただ今回おすすめに選んだフォエチダは、塊根植物の中でも丈夫で育てやすい優秀な品種ですよ♪

オトンナ系

オトンナ・ユーフォルビオイデスとその花の画像

キク科の仲間で、黄色い小さな花を咲かせます。多くは冬型とされ、夏型のグループと逆の季節に成長します。ユーフォルビオイデスやカカリオイデスなどが代表的で、全体的に大きくならずにコンパクトに成長します。

品種によってはかなり育てやすいので、最初の冬型塊根としても楽しめるおすすめのグループだと思います。

その他(トリコディアデマ・チレコドンなど)

トリコディアデマ・姫紅小松と紫晃星の画像

上記グループ以外にも、塊根植物はたくさん存在します。そんな中でも、塊根を形成するタイプの多肉植物たちです。葉は多肉植物らしいまま、幹が木のように硬くなって太るものが多くいます。

トリコディアデマは、葉先の細い毛と淡い紫色の花がかわいらしい品種です。多肉植物メセンの仲間で、”塊根メセン”とも呼ばれます。

チレコドンは冬型で、夏にしっかり葉を落として休みます。チレコドン・ペアルソニーやワリチーなどが有名どころです。系統で言えば、オトンナに近い感覚があると思います。冬型塊根の人気グループです。

ツル系(亀甲竜・ステファニア・火星人など)

火星人を2つ並べた画像

塊根から、ツルを伸ばして成長するタイプです。ツル系とまとめていますが、それぞれ属や科は違います。休眠期にはツルを枯らすものが多く、地上部のツルを何度も更新するタイプが多いイメージです。

このグループは、夏型と冬型が混ざっています。火星人やステファニアは夏型、亀甲竜は冬型です。同じツル系だからと同じ管理はしないよう注意です。

ツル系は成長が旺盛なことが多く、また支柱を使って他の塊根とは違った印象で飾ることも出来ます♪

灌木系(オペルクリカリア・パキプス、センナなど)

オペルクリカリア・パキプスとセンナの画像

背丈の低い木の仲間で、幹をでこぼこと太らせるため塊根植物として売られていることが多いです。パキプスは「塊根植物の王様」とも呼ばれる、マニアも憧れの品種。

成長スピードは遅く、太るまでかなりの時間が掛かります。そのため、画像のような現地球が特に人気を博しています。ただ、現地球は価格も高くなりやすいので、上級者向けの世界と言えます。実生株でも、太らせるまでにかなりのスペースと時間を使うので、今回の初心者向けのおすすめには含めていません。

塊根植物は難しい?

アデニウム・オベスムの葉が枯れている画像
難しさの正体は、光と原産地の違いです

「水をあまりあげなくていいから簡単そう」と思う方もいれば、「高価でマニア向けだから難しそう」と思う方もいます。実際のところはどうなのか??園芸店員の目線でお答えします。

「難しい」の正体は、観葉植物と原産地が違うこと

塊根植物の自生地の様子
塊根植物は、強い光を浴びて育つ植物です

植物は、原産地の環境に近づけるほど元気に育ちます。塊根植物が難しいと言われる理由は、突き詰めるとこの原産地の違いにあると私は感じます。

いわゆる観葉植物の多くは、熱帯のジャングルが原産です。高い木々が日差しをさえぎる下で、湿度と水に恵まれて育っています。だから光が少なめの室内でも、ある程度は育ってくれます。

一方の塊根植物は、砂漠や乾燥地帯など人にも植物にも過酷な場所が原産です。さえぎるもののない場所で強い日差しを浴び、雨の少ない痩せた土地で育っています。光への要求量が、観葉植物とはまるで違うのです。

観葉植物と同じ感覚で「明るい室内なら大丈夫」と考えると、光が足りずに調子を崩しやすくなります。この違いを理解するだけで、管理の考え方が大きく変わります。

観葉植物より扱いやすい面もある

小さな鉢に植えたユーフォルビア・峨眉山の画像
コンパクトに収まるのも魅力です

原産地の違いさえ理解すれば、むしろ塊根植物のほうが扱いやすい面もあります。

観葉植物は、育てるほど大きくなりがちです。フィカスもモンステラも、人間の背丈をあっという間に越してしまうこともしばしば。

対して、塊根植物は比較的コンパクトに収まりやすい。湿度も必要としないので、一般的な住まいの室内でも育てやすいです。乾燥に強く、水やりを多少忘れても枯れにくいのは大きな強みだなと私も育てていて感じます。

ただ、正直にお伝えします。塊根植物には、強い光と風を当てることが前提になります。原産地の違いでお伝えしたことが理由です。となると、土は観葉植物を育てる環境よりずっと乾きやすくなります。しっかりと育てていくのであれば、意外と水やりの頻度は多くなります。耐えてくれるだけで、水はしっかり与えた方が元気に成長しますからね。

また幹に水を貯め込む性質上、急に腐らせてしまうこともあります。ただ、これは観葉植物の根腐れも同じです。塊根植物だけが特別に怖い植物、というわけではないと思います。

観葉植物と同じ場所に置いていい?

観葉植物をたくさん育てている部屋の画像
観葉植物が元気な場所でも、塊根植物に合うとは限りません

観葉植物が元気に育っている場所なら、塊根植物も一緒に置いて大丈夫ですか?

女性客 A子さん

観葉植物が元気だからといって、塊根植物も同じように育つとは限りません。見るべきポイントは、湿度と光です。

植物には、それぞれ耐えられる環境の「許容範囲」があります。観葉植物のために整えている環境が塊根植物の許容範囲と重なっていれば、同じ場所でも問題ありません。インテリアグリーンとして室内で育てている一般的な環境なら、重なることが多いです。

ただし、加湿器で湿度を高く保つ場所や霧吹きを頻繁にする場所は塊根植物には向きません。また塊根植物が必要とする光の量は、モンステラなどとはまったく違います。

私も、観葉植物と塊根植物を同じ部屋で育てています。ただ、置く列は分けています。塊根植物はスチールラックに並べ、3段それぞれに育成ライトを付けて送風機で24時間風を当てています。ここまでしなくても育てられるとは思いますが、湿度と光の管理をしっかり分けることが大切です。

バイヤー小西 バイヤー
小西

「同じ部屋」でも、湿度と光を分けてあげれば一緒に楽しめますよ!

失敗しない株の選び方|園芸店員が見ているポイント

ドルステニア・フォエチダを3鉢並べている画像
同じ品種でも、株ごとに状態は違います

同じ品種でも、どんな株を選ぶかでその後の育てやすさは大きく変わります。ここでは当店で仕入れた株を確認するときに見ているポイントと、今回の7品種を選んだ基準をお伝えします。

難易度は「株の選び方」で決まる

パキポディウムを3種並べた画像
品種より、どの株を選ぶかが大切です

塊根植物の難しさは、品種そのものよりも「どの株を選ぶか」で決まります。株を選ぶときに見る点は、大きく4つです。

寒さへの強さ 冬に何℃まで下がる部屋で育てるかと照らし合わせる
光の要求量 置き場所の明るさで足りるか。育成ライトなしで楽しめるか
成長の速さ 変化を楽しみたいなら早め、姿を長く保ちたいならゆっくり
株の素性 実生株か現地株か。根がしっかり張っているか

はじめの3つは品種の性質なので、このあとの比較表で確認できます。最後の「株の素性」は、同じ品種でも一株ずつ違います。ここからは、その見分け方をお伝えします。

現地株と実生株、初心者はどちらを選ぶ?

パキポディウム・グラキリスの実生株を手で持っている画像
国内で種から育てた実生株は、日本の環境に慣れています

塊根植物に憧れる方の多くが思い描くのは、ぷっくり太ったパキポディウム・グラキリスのような株だと思います。ああいった株の多くは「現地株」です。

現地株とは、原産地で何十年も育った株のことです。現地で掘り上げられ、根を切った裸の状態(ベアルート)で輸入されます。それを国内で養生し、根を出させてから販売しています。

現地株そのものが悪いわけではありません。ただ、もともと現地で育ってきたので日本の環境には慣れていません。また本来の太い根(主根)は切られていることが多く、あとから出た根は主根ほど丈夫ではありません。そのため、突然調子を崩すことが比較的多いです。根がわずかしか出ていない状態で売られていることもあります。

初めて現地株を買うなら、相応の価格を払って信頼できるお店で選んでください。ホームセンターなどで安く売られていることもありますが、状態の見極めが難しいと思います。

個人的には、初心者の方には、国内で種から育てられた「実生株」をおすすめします。日本の環境で育っているので、根も張りやすく扱いやすいです。現地株のような迫力ある姿にはなかなか育ちませんが、自分の手で太らせていく楽しさを味わえます。マニアには、実生株のほうが好きという方も意外に多いんですよ。実生株で慣れてから、現地株に挑戦するのもよいと思います。

根張りの見方

鉢から抜いた根が張った土の画像
根がしっかり張った株は、土ごとまとまります

当店で仕入れた株を確認するとき、いちばんに見るのは根っこです。植物の基本は根なので、根がどれだけ張っているかで株の丈夫さがおおよそ判断できるとも言えます。

品種によっては、根がほとんど生えていなくても葉を出す強いものがいます。葉が出ているからといって、丈夫な状態とは限りません。

根張りは、次の3つで確かめられます。

根張りを確かめる3つの方法
1. 株を軽く触って、ぐらつかないか確かめる
2. 鉢をひっくり返して、鉢底から根が見えるか確かめる
3. プラ鉢など柔らかい鉢なら、鉢を軽く握ってみる

3つ目は、根がしっかり張っている株ほど土を巻き込んで鉢に張りがあるためです。根張りが少ない株は、鉢を握ると押しつぶしやすくなっています。陶器鉢のような硬い鉢ではこの方法は使えませんけどね。(確認する時は、出来るだけ優しく!)

今回の7品種を選んだ基準

ユーフォルビア・峨眉山の小鉢3つを上から写した画像
いちばんの基準は、丈夫さと育てやすさ

今回の7品種は、いちばんに「丈夫さ・育てやすさ」で選んでいます。体調を崩しにくく、多少ざっくりした管理でも耐えてくれると感じる品種をチョイスしました。

「光が少し足りない環境でも楽しみやすいこと」と「塊根らしい姿を楽しめること」も、選ぶうえで重視しました。いくら育てやすくても、見た目が楽しめなければ育てる楽しさがないですよね。

ただし、7品種のすべてが寒さに強いわけではありません。冬越しの温度は品種によって差があるので、このあとの比較表で確認してくださいね。

お店で相談したら、最初に何を聞かれるんですか?

女性客 A子さん

ご相談を受けたとき、私が最初に聞くのは「どこに置くか」です。たとえば同じ窓際でも、北向きの窓辺には光がほとんど入りません。屋外なら、直射日光が当たる場所か軒下かも確認します。

塊根植物は置ける場所が限られやすいので、ここがいちばんの判断材料になります。似た品種で迷ったときは、まず樹形の好みで選んでください。成長の速さや寒さへの強さもあわせて比べると、長く付き合える一鉢がきっと見つかりますよ!

初心者でも育てやすい塊根植物おすすめ7選

ドルステニア・フォエチダを木のテーブルに飾っている画像
当店で扱う品種から、7つを選びました

ここからは当店で扱っている品種の中から、初心者の方におすすめの7品種をご紹介します。

耐寒性の目安について
・冬越しの目安になる温度です。※あくまで目安
・多くの品種は、水やりを控えたほうが低温に耐えます
・目安ぎりぎりではなく、出来るだけ暖かい場所を選ぶ
・夜の窓際は部屋の中央より冷えやすいので、注意

パキポディウム(キョウチクトウ科)

パキポディウムを3種並べた画像
塊根植物の代表格、パキポディウム

塊根植物といえばパキポディウム、と言われるほど人気のグループ。ただパキポディウムの多くは寒さに弱く、冬の温度管理に気を使います。その中でも、初心者の方に育てやすい2品種をご紹介しますね。

パキポディウム・サキュレンタム

パキポディウム・サキュレンタムの画像
パキポディウムの中では寒さに強い品種です

生育型 夏型
秋に落葉して休み、春に芽吹く
耐寒性の目安 5℃(10℃以上が理想)
パキポディウムの中では寒さに強い
光の要求 高
春〜秋は屋外がおすすめ
ひとこと 寒さに強く、最初のパキポにぴったり

パキポディウムの中では寒さに強く、初心者の方にいちばんおすすめしたい品種です。パキポディウムの多くはマダガスカル原産ですが、サキュレンタムは南アフリカ原産です。

秋ごろから気温が下がると、葉を落として休眠に入ります。落葉が始まったら室内へ取り込み、水やりをやめ断水気味に管理します。安全圏は5℃くらいですが、管理次第では0℃くらいまで耐えられることもあるようです。

基本は光が大好きな植物なので、春から秋は屋外がおすすめ。室内なら、育成ライトがあると引き締まった姿に育ちます。水やりは、土が完全に乾いてからたっぷりと。春先に芽吹き、調子が良ければ白く可愛らしい花も咲かせます。

パキポディウム・デンシフローラム

パキポディウム・デンシフローラムの画像
冬は暖かい場所で育てたい品種です

生育型 夏型
寒くなると落葉して休む
耐寒性の目安 12℃
寒さは得意ではない。冬は暖かい部屋で
光の要求 高
春~秋は屋外がおすすめ
ひとこと 冬の温度管理に注意。パキポらしいトゲと太りが魅力。

銀色がかった肌と、塊根の美しい造形が人気の品種です。黄色い花も見どころ。

正直にお伝えすると、今回の7品種の中では冬の置き場所にいちばん気を使う品種です。耐寒性の目安は12℃で、寒さは得意ではありません。水やりを止めれば10℃を少し下回っても耐えますが、なるべく暖かい場所で冬を越してください。冬は断水気味に管理します。

育て方はサキュレンタムと同じく、光をしっかり当てるのが基本です。成長期は土が乾いてからたっぷり水を与え、落葉が始まったら減らしていきます。

サキュレンタムは幹肌がつるんとしていますが、デンシフローラムはパキポらしくトゲトゲ&むっちりと成長します。パキポディウムらしさを楽しむのであれば、デンシフローラムからがおすすめです。

ユーフォルビア・峨眉山(がびざん)

ユーフォルビア・峨眉山を木のスツールに飾っている画像
丈夫で、成長はゆっくりです
生育型 夏型
10℃を下回ると半分休眠する
耐寒性の目安 5℃(できれば10℃以上)
比較的寒さに耐える
光の要求 中
急な直射日光は避け、少しずつ慣らす
ひとこと そこそこ丈夫。子株が増える楽しさ◎

ユーフォルビア系の塊根植物。瑠璃晃と鉄甲丸という品種のハイブリッドと言われています。丈夫で育てやすく、塊根らしい魅力も十分なオススメ品種です。

成長はゆっくりで、比較的寒さにも耐えます。気温が10℃を下回る時期は半分休眠したような状態になるので、水やりは月に1〜2回の少量にとどめます。

乾燥にとても強い植物です。成長期の室内管理なら、土の表面が乾いてから1週間後くらいが水やりの目安です。鉢底から流れ出るまでたっぷり与えてください。

春から秋は屋外で管理することもできます。ただしいきなり強い直射日光に当てると葉焼けするので、春ごろから少しずつ日光に慣らしてください。屋外で育てると株が引き締まり、姿が崩れにくくなります。

子株をポコポコと増やしていく品種です。まるで、こちらに手を振って挨拶してくれているような樹形にも見えませんか?(別名:シェイクハンドとも呼ばれたりします)

ユーフォルビア・峨眉山の画像

【売れてます!】
ユーフォルビア・峨眉山

火星人(フォッケア・エデュリス)

塊根植物(火星人)の塊根部分のアップ画像
ごつごつした塊根から、ツルを伸ばします
生育型 夏型
冬は落葉して休む
耐寒性の目安 8℃
できれば、もう少し暖かい場所で
光の要求 高
日当たりが大好き。窓際か育成ライトの下に
ひとこと 成長が早く、変化を楽しめる入門種

ごつごつした塊根から細いツルを伸ばす姿が、どこか宇宙人のように見える品種です。ツル系の仲間で、成長が早く変化を楽しみやすいのが魅力です。

夏が一番の成長期で、日当たりが大好き。春から秋に屋外の日なたで育てると、ぐんぐん成長します。室内なら、日の当たる窓際か育成ライトの下に置いてください。風通しが悪いと虫が付きやすいので、空気が動く場所を選びしょう。

成長期は、土が乾いたらたっぷり水を与えます。乾燥には強いですが、水と肥料をしっかり与えたほうが塊根の太りは早いです。塊根部分を埋めると成長が早く、比較的「太らせる楽しさ」を味わいやすい品種だと思います。

冬は落葉します。落葉が始まったら水を少しずつ控えて、8℃を下回らない場所に置いてください。できれば、もう少し暖かいところのほうが安心です。

火星人(フォッケア・エデュリス)の画像

【成長の勢いを楽しむなら】
火星人(フォッケア・エデュリス)

ステファニア(ヴェノサ・セファランタなど)

ステファニア・エレクタの画像
ステファニア・エレクタ
生育型 夏型
秋〜春は塊根だけになって休む
耐寒性の目安 5℃
塊根植物の中では寒さに強いほう
光の要求 中
一年中、明るく風通しの良い場所で
ひとこと 休眠中は塊根だけに。春の芽吹きが楽しみ

丸い塊根から、ハート型や丸い葉をつけたツルを伸ばす植物です。ツル系の中でも、葉のかわいらしさで選ぶならステファニアです。葉のかわいらしさから、女性人気も高いですよ♪

塊根植物の中では寒さに強いほうで、水やりを完全に止めれば5℃くらいまで耐えます。ただ、できればもう少し暖かい場所で冬を越してください。

一年を通して、明るく風通しの良い場所で管理します。成長期の夏は、土が乾いたらたっぷり水を与えてください。この時期はよく水を吸い、ツルをどんどん伸ばします。秋に気温が下がってきたら水やりを減らし、ツルや葉が落ち始めたら春まで水を控えます。

秋から春までは、葉が枯れて塊根だけになります。初めて見ると枯れたように見えますが、これが正常な姿です。暖かい場所で冬を越させれば、春にまたツルが伸びてきます。

ステファニア・セファランタの画像

【葉のかわいさで選ぶなら】
ステファニア・セファランタ

亀甲竜(キッコウリュウ)

アフリカ亀甲竜の画像
7品種で唯一の冬型です
生育型 冬型
秋〜春に育ち、夏に休む(7品種で唯一)
耐寒性の目安 5℃
寒さに強い
光の要求 中
成長期の秋〜春はよく日の当たる場所に
ひとこと 夏に休む冬型。冬も緑を楽しめる

今回の7品種で、唯一の冬型が亀甲竜です。亀の甲羅のようにひび割れた塊根が名前の由来で、そこからハート型の葉をつけたツルを伸ばします。

秋から春にかけてツルを伸ばし、暑くなると地上部を枯らして休眠します。つまり、ほかの6品種とは成長する季節が逆です。夏に葉が枯れても、休眠に入っただけなので心配いりませんよ!

秋から春の成長期は、よく日の当たる場所に置いてください。寒さに強く、5℃くらいまで耐えます。夏の休眠期は水を控え、涼しくなり芽吹き始めたら水を与え始めます。夏型の品種と一緒に育てていると、つい同じように水を与えてしまいがちです。亀甲竜は夏に休んでいる、と覚えておいてください。

夏型塊根だけを育てていると、秋冬の楽しみがちょっと減ってしまいます。オールシーズン楽しむためには、夏型も冬型もどちらも育てるのがおすすめです!冬に緑を楽しみたい方や、ほかとは違う塊根植物を育てたい方に。

亀甲竜(キッコウリュウ)の画像

【冬に緑を楽しむなら】
亀甲竜(キッコウリュウ)

ドルステニア・フォエチダ

ドルステニア・フォエチダの画像
強い光がなくても育てやすい品種です
生育型 夏型
寒くなると落葉して休む
耐寒性の目安 10℃(15℃以上が理想)
冬は暖かい部屋で
光の要求 低〜中
明るい窓際なら室内でも育つ
ひとこと 強い光がなくても育つ、最初の1鉢向き

育てやすさだけで選ぶなら、ドルステニア・フォエチダはかなり優秀です。手ごろな価格で手に入るので、最初の1鉢にも向いています。

ほかの塊根植物より比較的強い光を必要とせず、日当たりの良い窓際なら室内でも育てられます。とはいえ、明るいほうが締まった姿に育ちます。

春から秋は、土が乾いてから水やりをします。夏の成長期で環境が良ければ、よく水を吸います。気温が下がると落葉が始まるので、そこから水やりの回数を減らしてください。耐寒性の目安は10℃なので、冬は暖かい部屋で過ごさせてあげてください。

またこの品種には、ユニークな特徴があります。自分で種を付けて、その種がよく発芽するのです。鉢の土の上に、いつの間にか芽が出ていることも珍しくありません。他の塊根だと、ここまで繁殖力は強くないんです。育てやすさと増える楽しさを、両方味わえる品種です。

ドルステニア・フォエチダの画像

【最初の1鉢に】
ドルステニア・フォエチダ

7品種を比較する

女性がどの塊根植物にしようか悩んでいる様子の画像
迷ったら、表で見比べてください

7品種の特徴を、表にまとめました。

品種生育型耐寒性光価格目安向いている人
サキュレンタム夏型5℃高2,700円〜寒さに強い品種が良い
デンシフローラム夏型12℃高3,000円台〜パキポらしさを味わいたい
峨眉山夏型5℃中2,000円台〜省スペースで楽しみたい
火星人夏型8℃高3,000円台〜成長の勢いを楽しみたい
ステファニア夏型5℃中2,000円台〜葉のかわいさで選びたい
亀甲竜冬型5℃中2,000円台〜冬にも緑を楽しみたい
フォエチダ夏型10℃低〜中1,500円〜価格と育てやすさで選びたい

※耐寒性・価格はひとつの目安です。株の状態や時期で異なります。

有名だけど、初心者におすすめしない品種

アデニウム・オベスムを木の台に置いている画像
アデニウムは寒さに弱いため外しました

「初心者向け」として、ほかでよく名前が挙がる品種もあります。それらを今回あえて外した理由も、正直にお伝えしておきますね。

パキポディウム・グラキリス

塊根植物の代名詞のような人気種です。ただ、憧れの姿として目にする株の多くは現地株です。国内実生株もありますが、価格は比較的高めになることが多いです。寒さにも強くありません。最初の1鉢というより、慣れてからの目標にするのがおすすめです。

アデニウム(オベスム・アラビカム)

花も塊根も楽しめる魅力的な植物ですが、寒さにかなり弱いです。少し冷えただけで葉を落とすので、冬の管理に慣れてからのほうが安心です。また、ハダニなどの虫も付きやすい印象があります。

パキポディウム・ラメレイ

寒さにそこそこ強く、育てやすく、価格も手ごろです。「初心者といえばラメレイ」と言われることもあります。ただ背が高く伸びる姿なので、塊根らしさは感じにくい品種です。育てる楽しさを考えて、同じく寒さに強いサキュレンタムを選びました。

オペルクリカリア・パキプス

灌木系のところでも触れたとおり成長がとても遅く、出回るのは現地株が中心です。価格も高く、上級者向けです。またパワータンクと言う、太い根を地下にたくさん作ります。これがかなり大きいので、鉢のサイズもかなり大きくしないといけないのです。

塊根植物の育て方|初心者が押さえる基本

女性が部屋にステファニアを飾っている画像

ここからは、塊根植物全般に通ずる育て方の基本です。肥料や水の与え方には、育てる人ごとに流派があって正解はひとつではありません。この記事では、多くの方に当てはまりやすい方法をご紹介しますね。

置き場所:光と風が前提

峨眉山とアガベを育成ライトで照らして飾っている画像
光が足りない部屋では、育成ライトが助けになります

塊根植物の多くは、さえぎるもののない場所で直射日光を浴びて育っています。光をしっかり当てるほど、株が引き締まって塊根も太ります。春から秋は、屋外の日当たりの良い場所が理想です。

室内で育てるなら、いちばん日の当たる窓際に置いてください。育成ライトは、必ずしも必要ではありません。ただし、間接照明だけの部屋や、観葉植物でもぎりぎりの暗さではすぐに弱ります。育成ライト自体は、あった方が無難です。まずはそのまま育てて、光が足りないと感じたら育成ライトを足してみるのがおすすめです。

植物育成ライトは、こちら↓がおすすめです。

植物育成ライト エバーサンの画像

【室内の光不足に】
植物育成ライト エバーサン

もうひとつ大切なのが、風です。風通しは観葉植物でも見落とされがちですが、病気や虫を防ぐ基本です。塊根植物では、風がさらに大事になります。窓を開けられない季節は、サーキュレーターで空気を動かしてあげてください。

水やり:乾きやすい環境だからこそメリハリ

観葉植物に水差しで水やりをしている様子の画像
乾いたら、しっかり濡らす

成長期の水やりは、土がしっかり乾いたらたっぷり与えるのが基本です。この「乾いたら、しっかり濡らす」というメリハリが大切です。

では、どのくらいの間隔で与えればいいのか。水やりの頻度は、置いている環境の「点数」で決まります。光や風が少ないほど、水は少なめにします。温度が適温から離れるほど、さらに少なめにします。

たとえば、ベストな環境なら週1回が理想の水やりだとします。光や温度が6割くらいの場所なら、水やりも2週間に1回くらいに減らすイメージです。これは観葉植物でも同じ考え方です。

塊根植物は、乾燥地で水を貯めるために太った植物です。そのため「週1回」のような決まった目安は出しにくいのですが、水やりの許容範囲はとても広いです。1か月水を忘れても枯れない品種もあったりします。迷ったら、与えすぎより少なめを選んでください。

水やりの基本の考え方は、こちら↓でも解説しています。

✓ こちらの記事もどうぞ

季節の切り替え:落葉は枯れたサインではない

アデニウム・オベスムの落葉が始まっている画像
気温が下がり、落葉を始めたアデニウム・オベスム

夏型の塊根植物は、気温が下がると葉を黄色くして落とし始めます。これは枯れているのではなく、休眠に入る準備です。チューリップや彼岸花、カラジウムなどの球根植物も同じですよね。葉を落としても地中で生き続け、季節が来るとまた芽吹きます。

落葉が始まったら、水やりの回数を少しずつ減らしてください。春に新芽が動き出したら、少しずつ水やりを再開します。冬型の亀甲竜はちょうど逆で、秋から水やりを始めて夏に減らします。

休眠のスイッチの入り方には、個体差があります。少し水が切れたり少し寒かったりしただけで、休眠に入る株もあります。一度スイッチが入ると、基本的には止まらないことがほとんど。無理に起こそうとするとかえって弱るので、そのまま寝かせて休眠期の管理に切り替えてください。

たとえばアデニウムは寒さにとても弱く、少し冷えるとすぐに葉を落とします。「枯れた」と心配される方が多いのですが、幹だけで冬を越す準備をしているだけです。なお暖房の効いた部屋で水を与え続けると、休眠しないまま冬を越すこともありますよ。

冬の置き場所や温度の考え方は、こちら↓の記事でも解説しています。

✓ こちらの記事もどうぞ

休眠中のしぼみと、春に芽が出ないとき

植替えで、鉢の中に土を流し込んでいる様子の画像
春に動かない株は、植え替えで根を確認します

冬の間に幹がしぼんできました。大丈夫でしょうか?

女性客 A子さん

休眠中の塊根は、ある程度しぼんでも大丈夫です。幹に水を貯める体なので、次の成長期まで持ちこたえます。また休眠中のしぼみ方は、腐った時のへこみ方とは少し違う印象です。根腐れなどの時は、キウイの果肉のように”ぐじゅっと”した感じで幹がへこみます。

ただ、しぼませすぎないよう月に1回くらい少量の水を与えてあげるのがおすすめです。断水でも良いのですが、そうすると休眠中に根が枯死してしまいます。春の立ち上がりが悪くなるので、理想はすこ~し与えてあげることです。水を張った桶に、鉢底を1秒くらいさっと浸す方法がオススメですよ♪

春になっても、なかなか芽が出てこない株もあります。そのときは、まずしばらく待ってみてください。それでも動かなければ、植え替えを検討しましょう。鉢から抜いて根の様子を確認することと、刺激を与えてみるためです。

バイヤー小西 バイヤー
小西

判断に迷ったら、水を足す前に一度立ち止まってください。お店に相談するのも手です!

用土と鉢:水はけ最優先

ふるいで赤玉土をふるっている画像

塊根植物の原産地は、痩せた土の乾燥地です。落ち葉や動物の糞でふかふかに肥えた、観葉植物の原産地であるジャングルとは性質が異なります。

鉢の中でその環境に近づけるには、濡れてもすぐ乾く「メリハリ」のある環境を作ることが大切です。おすすめは、水はけの良い無機質用土と通気性の良いスリット鉢の組み合わせです。有機質用土でも育てられますが、乾きにくい分だけ水やりの加減が難しくなります。

成長がゆっくりなので、今の鉢のままでも数年は育ちます。ただ塊根を太らせたいなら、年に1回の植え替えがおすすめです。時期は成長期の始まりで、夏型なら春に新芽が動き出したころが適期です。

植え替えの土は、こちら↓がおすすめです。

プレミアム用土LIGHTの画像

【塊根植物の植え替えに】
プレミアム用土LIGHT

土の種類と選び方は、こちら↓で詳しく解説しています。

✓ こちらの記事もどうぞ

肥料:控えめが基本

液体肥料、固形肥料、粉末肥料の画像
塊根植物の肥料は、控えめが基本

肥料を与えると、塊根は太りやすくなります。ただ、ここが塊根植物の難しいところです。

火星人のように、肥料をしっかり与えるほど早く太る品種もあります。一方で、与えすぎると徒長して不格好に太ってしまう品種もあります。そのため、観葉に比べると肥料は基本的に控えめにします。

与え方は、自分のタイミングで量を調整できる液体肥料が多数派です。土にゆっくり効く肥料を混ぜて育てる方もいれば、まったく与えない方もいます。最初は少なめから始めて、株の様子を見ながら調整してください。

よくある質問

最後に、塊根植物を始めたい方からよく聞かれるご質問をまとめました。


Q&A
A

育てられます。難しいと言われる理由は、観葉植物とは育て方と好む環境が違うことにあります。光をたくさん欲しがること・休眠期があることを理解すれば、思うほど手のかかる植物では無い印象です。まずは丈夫な品種の実生株から始めてみてください。

A

分かりやすいのは、株の姿です。光が足りていると、幹や茎が引き締まった姿に育ちます。光が足りないと、茎が間延び(徒長)したり色が薄くなったりします。室内であれば、育成ライトを併用すると安心です。

A

夏型の塊根植物なら、それは休眠です。枯れているわけではありません。たま~にごく少量の水を与えながら、暖かい場所で春を待ってください。春になっても芽が出なければ、しばらく様子を見てから植え替えて根を確認します。

A

状態の良い実生株なら、育てられます。注意したいのは、根を切って輸入された現地株です。根がわずかしか出ていない状態で売られていることもあり、見極めが難しいです。現地株を買うなら、相応の価格を払って信頼できるお店で選んでください。

A

価格と育てやすさで選ぶなら、ユーフォルビア・峨眉山がおすすめ。塊根らしい見た目と成長の勢いを楽しむなら、火星人です。どちらも夏型なので、冬は暖かい部屋で越冬させてください。

まとめ

火星人(フォッケア・エデュリス)を木の台に飾っている画像
まずは1鉢、迎えてみてください

塊根植物が難しいと感じるのは、観葉植物と原産地が違う=好きな環境が違うから。光の量と休眠という2つの違いさえ押さえれば、思うほど手のかかる植物ではありません。

失敗しないいちばんの近道は、最初の株選びです。初心者の方は丈夫な品種の実生株を選び、根張りを確かめてから迎えてください。今回ご紹介した7品種は、当店が丈夫さと育てやすさを軸に選んだ品種です。寒さへの強さは品種によって違うので、比較表で冬越しの目安も確認してくださいね。

当店でお買い上げいただいた株には、品種に合わせた育て方ガイドをお付けしています。水やりの切り替えなどで迷ったときは、そちらもあわせて確認してください。

バイヤー小西 バイヤー
小西

まずは1鉢、気軽に迎えてみてください。休眠から目覚める春は、きっと感動しますよ!

*塊根植物の商品一覧はこちら↓

*e-花屋さんは取り扱いが豊富!商品一覧はこちら↓

e-花屋さんのバナー
小西大地

この記事を書いた人
小西 大地 | e-花屋さん バイヤー

インテリアグリーンとしてパキラを購入してから、観葉植物に熱中。 植物専用の部屋を作り、自宅では200株近くの植物を育てています。

元々は"いち消費者"だったからこそ分かる視点と、園芸店員としての経験を交えながら分かりやすくお伝えしていきます!