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葉が枯れても焦らないで!

朝起きて床に散らばるソフォラの小さな葉を見て、ドキッとした経験はありませんか。昨日までは元気だったのにこのまま枯れるのでは、と不安になっちゃいますよね。

繊細な枝ぶりが魅力のソフォラですが、環境の変化を「落葉」というサインで伝えてくることがあります。

しかし葉が落ちる=必ず枯れるとは限りません。

落葉は、ソフォラが今何を感じているかの指標の一つ。大切なのは慌てて水や肥料を与えることではなく、まずは「何が起きているか」を冷静に観察することです。

この記事では ”あなたのソフォラが今なぜ葉を落としているのか” その原因を考えていきましょう。

ソフォラの葉が落ちる原因を見分けるために最初に見ること

「育てている植物の葉が枯れ始めちゃった…!」

そう気づいて焦って水やりをしたり、光に当てようと屋外に出したりしていませんか?

実はこれ、初心者の方が植物を枯らす原因としてよくやっちゃう ”NG行為” のひとつ。

ここで何より重要なのは、
「植物の状態」と「育てている環境」をしっかり把握すること。

まずは植物のお医者さんになったつもりで、目の前のソフォラが出している「体調の合図」を集めることからスタートしましょう。

ソフォラの葉はパラパラと落ちていきます

落ちた葉の色は?枝のどこから落ちている?

まず、床に落ちているを手に取り、じっくり観察してみましょう。
葉の色はどうですか?

黄色く枯れて落ちていたり、緑のまま枯れていたりしませんか?
葉が枯れたのは、枝のどの部分?全体的に?それとも、下の方から?

これらを確認して、「大体こんな感じで枯れ始めているかも・・・・」を判断してみてください。

それを判断してから読み進めてもらえると、当てはまっている症状が見えてきやすいと思います♪

意外と重要。枯れ始めた”タイミング”

原因特定のための最後のヒントは「時間軸」です。

想像してみてください。あなたが風邪を引いた時、「風邪を引く直前に何があったか」を考えませんか?

人間と同じで、症状が出たタイミングとその前に何があったかを照らし合わせることで原因が導きやすくなります。

例えば、植替えをして数日後に葉が枯れ始めたのであれば、それは植替えによる何かしらのストレスがソフォラにかかっている可能性が高いと考えられます。
もし、置き場所を変えて数日後に枯れ始めたのであれば、それは環境変化によるストレスの可能性が高いはずです。

いつ、どこで、なにを、どんなふうに

これらを振り返ることも、ソフォラの体調変化の原因を探る大きなヒントの一つになります。

あまり心配しすぎなくても良いケース

「新芽は元気に成長しているけれど、古い葉が数枚ぽろぽろ落ちている」

こういう症状の場合であれば、あまり心配しすぎなくても大丈夫です。

植物にも『新陳代謝』というものがあります。古くなった葉を捨て、そのエネルギーを新しい芽や花に使います。人間の細胞や血液が一定期間で入れ替わるように、植物も葉を入れ替えて大きく成長していきます。

新芽が正常に動いていて、数枚落葉しているくらいであればこれに当たる可能性があります。「代謝というものがあるんだ」というのを知っておくと、不安の種も一つ減ると思います♪

※ただし、落葉が止まらないのであればこれから説明する「対処が必要な症状」に当てはまる可能性があります。定期的に、しっかりと観察してあげてくださいね。

室内の置き場所で起きやすい落葉のきっかけ

ソフォラに限らずどんな植物でもそうですが、「置き場所」は植物にとって大きな要因。

いくら丈夫なソフォラと言えど、気に入らない場所では元気を無くしてしまいます。

特に日本の住宅事情では、人間にとって快適な場所が植物にとっては過酷なケースも少なくありません。ここでは光・日差し・風という3つの視点から、今の置き場所がソフォラに適しているかをチェックしていきます。

光が足りないときに出やすい変化

ソフォラは明るい場所を好む植物なので、光量が不足すると徐々に体力を消耗して葉を落とします。

「株の下の方の葉が黄色くなって落ちる」+「枝と枝の間が間延びしてヒョロヒョロになる(徒長)」

これらの症状がどちらも現れている場合、光不足の可能性があります。

また、ソフォラにおいては「葉が大きくなる」というのも光不足の症状の一つです。古い葉(元気だった時に出た葉)に比べて、葉が大きくなっていませんか?

屋外で元気に成長しているソフォラは、『葉は小さく・幹は太く』成長します。対して光が足りない環境の場合、ソフォラがより多くの光を求めて葉を大きくすることがあります。

窓から離れた棚の上や、光の入らない玄関などで飾っていませんか?

植物は光合成で作ったエネルギーで葉を維持しているので、光が足りないと「これ以上たくさんの葉を維持できない」と判断してリストラを始めます。

対策としては、いきなり直射日光に当てるのではなく、まずはレースのカーテン越しの窓辺など今より少し明るい場所へ移動させてみてください。

ソフォラは窓際の明るい所で育てましょう

もし窓辺に置くのが難しい場合は、植物育成ライトを活用するのも一つの有効な手段です。
植物が光で元気になるだけでなく、ライトアップで視覚的にお洒落になる一石二鳥のアイテムです♪

>>光が足りない時はプランツネクスライト

日差しが強すぎる場所で起きる葉の傷み

外の環境に慣れ、可愛らしい花を咲かせたソフォラ

光が必要とはいえ、強すぎる日差しはかえってソフォラの繊細な葉を傷つける原因になります。

「葉が茶色(または黄色)に変色して、チリチリになってしまっている」

これは「葉焼け」と呼ばれる症状で、人間でいうところの酷い日焼けと同じ状態です。

一度焼けてしまった葉は元には戻らないため、見つけたら早めに場所を移動させてあげる必要があります。カーテン越しの優しい光の場所に移動したり、屋外なら軒下へ移動させて休ませてあげましょう。

重要なのは「慣れさせること」です。

ソフォラは本来、日の光が大好きな植物です。環境に慣れれば、直射日光が当たっても元気に成長してくれます。
ですが、『急激な光量の増加』が起こると、強すぎる光を処理できずに枯れてしまうことがあります。植物は”今いる環境に適応した身体”を作っているんです。

慣れさせれば、屋外でも元気に育ちます

体調が悪くなったからと言って、いきなり直射日光に当てることは絶対にNG。
人間も、体調が悪く暗い部屋で寝込んでいる最中に、急にカンカン照りの太陽の下へ出るのはしんどいですよね。

仮に元気な状態でも、光の量の変化には段々と慣れさせることが重要です。

エアコンの風で葉が落ちる原因と避け方

室内管理で最も警戒すべき「見えない敵」が、エアコンや暖房器具から出る風です。

ソフォラの葉は非常に小さくて薄いため、人工的な風が直接当たると急激に水分を奪われて乾燥してしまいます。

その結果、葉がパリパリに乾いてポロポロと落ちる現象が起きます。

対策としては、エアコンの風向きを調整するか、サーキュレーターを使って空気を循環させ直接風が当たらないように工夫することです。

加湿器や葉水を行うことも一つの方法ですが、エアコンの風を直接当てないことが一番の改善策。飾っている場所を見直してみましょう。

水やりのズレが引き起こす落葉パターン

これまで多くのお客様からソフォラの相談を受けてきた中で、最も多かった原因が「水の失敗」です。

パキラやフィカスなどの幹が太い植物は、身体の中にある程度の水分を蓄えることが出来ます。なので、ちょっとくらいの乾燥には耐えることが出来るんです。

ただ、ソフォラは幹も細いし葉も小さい。予備の水分を多く蓄えることが出来ません(特に小さな苗)。ソフォラが苦手な『水の管理』こそ、この植物を育てる上での私たちの重要な役割なんです。

水不足で弱る時のサイン

水切れを起こしたソフォラ

ソフォラは「乾燥」が苦手です。

これまでお客様と会話をしていく中で感じたことは、「根腐れ」を気にする方が非常に多い、ということ。根腐れが怖くて水を与えるのを躊躇してしまい、結果「乾かしすぎ」で落葉させてしまう…。

以下の症状に当てはまる場合、水不足の可能性があります。

  1. 幹や葉にハリが無い(シワが多い)
  2. 葉に水分が無く、くすんだ緑色のまま萎えている(落葉している)

2については、急激な水不足によって起こりやすい症状です。
特に夏場、普段より乾燥が早まっていることに気づかなかったり、エアコンの風が直接当たることで水分が急激に蒸発することで起きるケースが多いと感じます。

用土の乾燥によるダメージは、それに気づいたタイミング次第で回復の可能性が変わります。

気づくのが遅れた場合、極度の乾燥によって根が傷んでしまい水を与えても根が吸えなくなることが。出来るだけ早い段階で状況を判断して、すぐに水を与えることが大切です。

単に水を与えるだけでなく、鉢ごと水を張った容器へ15-30分程度置いておく「腰水」という方法もあります。乾燥した用土は水を吸いづらくなります。しっかりと濡らしてあげることを意識しましょう。

水の与えすぎで弱るときのサイン

乾燥とは逆に、水の与えすぎで葉が落ちるケースもあります。

可愛がるが故に、毎日毎日頻繁に水を与えていませんか?また、水やりをした後、受皿に水を残したままにしていませんか?

実は、根も呼吸をしています。用土の中で酸素を吸収しているのです。ですが、用土が常に湿った状態になると上手く呼吸が出来ず、根が傷んでしまいます。

これが「根腐れ」の始まりです。根が傷むと水を吸い上げられなくなり、結果として葉に水分が届かずに落葉してしまいます。

以下の症状に当てはまる場合、根腐れの可能性があります。

  1. 幹の根元がぶよぶよしている
  2. 土がずっと乾かない、土から腐ったような臭いがする
  3. 葉(主に新芽)が黒ずんで枯れる
  4. 用土が湿っているのに、葉が萎れている

根腐れの場合、先ほどの”乾燥による落葉”と比べて急激な症状としては表れづらいです。ソフォラの出すこれらのサインに気づかずにいると、いつの間にか手遅れになることも。

特に多いのは、冬場の水やりの失敗。ソフォラは冬になると成長が緩慢になります。頻度の多くなる夏場の水やりの感覚のまま水やりをしてしまうと、ソフォラが水を吸いきれずに根腐れに。

また、「良くない環境で育てているのに、水やりが多すぎる」というのもよくある原因です。

光が当たらない・風通しが悪い環境では、ソフォラはあまり成長しません。
『元気』ではなく、『頑張って耐えている』ことが多いです。その状態で水をたくさん与えてしまうと、不相応な水分量が根腐れの原因となります。

水やりは重要な作業ですが、置いている環境やソフォラの状態次第で柔軟に対応することも意識しましょう。

根と土のトラブルを疑うチェックポイント

葉や枝の様子を見ても原因がはっきりしない場合、問題は目に見えない「土の中」で起きている可能性があります。植物にとって根は心臓部であり、ここが機能不全に陥ると地上部がいかに元気そうでも維持できなくなります。

特に購入してから一度も植え替えをしていない場合や、長年同じ鉢で育てている場合は根詰まりや土の劣化が起きている確率が高いです。ここでは鉢から植物を抜かずにチェックできる、根と土のSOSサインを確認していきます。

鉢の中が詰まっているときに起きること

別の植物での根詰まりの一例

植物が成長すれば当然ながら地下の根も伸びていきますが、限られた鉢の中では行き場をなくしてとぐろを巻き始めます。
植え替え後、数年間放置している鉢に特に起こりやすいです。

これを「根詰まり」と呼びます。

この状態になると新しい根を伸ばすスペースがなくなり、水や養分を効率よく吸収できなくなります。

水やりをしても、水がなかなか土に染み込んでいかない
最近まで上手く育っていたのに、同じやり方でも段々と元気が無くなってきた

こうしたケースの場合、根詰まりを起こしている可能性があります。

根詰まりを起こしたソフォラは慢性的な水分不足や酸欠状態に陥るため、いくら地上部でケアをしても葉が黄色くなって落ちてしまいます。この場合は一回り大きな鉢に植え替えて、根が呼吸できるスペースを確保してあげることが唯一の解決策となります。

※植替えの際は、余分な根を削り鉢のサイズに合うように調整してあげましょう。

土が合わないと感じるときの見直しポイント

意外と見落とされがちなのが、使っている「土」そのものの問題。

ソフォラは、水捌けの良い土を好みます。長らくそのまま使われている用土や、排水性の悪い用土はソフォラにとって居心地のいいものではありません。

どんな土でも、時間とともに劣化していきます。
定期的に植替えてあげることも大切です。

植替えの頻度を減らしたい方には、当店のプレミアム用土がオススメです↓

>>記事:プレミアム用土とは?こだわりの製作秘話

また、 肥料不足 も、長く管理している鉢には良く起こるパターンの一つです。
全体的に葉の色が黄色く褪せ、古い葉から順に枯れていく場合はこの原因を疑いましょう。

肥料を与えることで改善されやすいですが、急な大量摂取は弱る原因となります。肥料は『薄い肥料を、ゆっくり』与えることが失敗しづらい方法です。

この原因の回復のためには、即効性があり濃度の調整が可能な粉末(液体)タイプの肥料がオススメです。

>>粉末タイプで使いやすい!ハイポネックス微粉

季節の変化と室内環境の変動で起きる落葉

ソフォラの原生地はニュージーランド。原生地が違うということは、私たちは本来の気候とは異なる環境でソフォラを育てているということになります。(多くの観葉植物もそうですね。)

特に、日本の気候は夏と冬で環境が激変します。人間が季節で過ごし方を変えるように、植物も過ごし方を変える必要があります。ここでは季節ごとのリスクを知り、先回りして守ってあげるためのポイントを整理します。

夏に葉が落ちる原因と蒸れ対策

日本の夏特有の高温多湿は、涼しい気候を好むソフォラにとっては少しつらい環境です。実際に、夏場はソフォラの不調を訴える相談が増えます。

特に閉め切った室内で気温が上がると鉢の中が蒸れてしまい、根が煮えたような状態になってダメージを受けます。例えば、日中お仕事等で自宅を不在にしている間。日当たりの良い窓際で無風状態の夏の室内だと、ソフォラはサウナ状態で1日を過ごすことになります。

これを防ぐためには風通しを確保することが何よりも重要です。サーキュレーターを回して空気を循環させ、熱がこもらないように工夫してください。窓を開けて、風の通り道を作るのも良いでしょう。

また夏場の水やりはタイミングが命です。日中の暑い時間帯に水をやると、鉢の中の水がお湯のようになり根を傷めてしまいます。
必ず早朝か夕方の涼しい時間帯に水を与えるようにしましょう。

もし葉が黄色くなってポロポロ落ちるなら、それは暑さによるバテ気味のサインかもしれません。その場合は直射日光の当たらない明るい日陰に避難させ、少しでも涼しい環境で休ませてあげることが回復への近道です。

冬に葉が落ちる原因と室内での守り方

ソフォラは基本的に、冬の寒さにも強い植物です。環境に慣らせば、氷点下5℃くらいまでは耐える強さがあります。しっかりと管理してあげれば、屋外で越冬も可能な植物です。

ただし、冬の(気温の低い場所に置いている)ソフォラは『耐えているだけ』。

あまり成長しません。水を吸い上げる力が弱まっている状態で頻繁に水を与えてしまうと、これも根腐れの原因となります。人間も、冬より夏の方が水分補給の回数が増えますよね。

また暖房による乾燥も大敵です。冬の室内は、人間が感じている以上に暖房によって乾燥しています。湿度が下がることによるストレスで、落葉してしまうことがあります。

お部屋が暖かく、冬でも新芽が成長しているようであれば乾燥に注意して水やりを与えましょう。逆に、気温が低くソフォラが成長を止めているようであれば、水やりを控えめにしてあげることがポイントです。

夏バテや冬の寒さ対策には、活力液が有効です。

>>記事:肥料と活力液の違いって?分かりやすく解説します。

移動や作業、ソフォラの感じるストレス

良かれと思って行った日々のお世話や環境の変化が、皮肉にもソフォラにとっては大きなストレスとなり落葉のスイッチを押してしまうことがあります。
しかしこれは必ずしも悪いことではなく、新しい環境や状況に体を合わせようとする「調整期間」ともとらえることが出来ます。

ここでは植え替えや置き場所の移動など、行った作業と落葉の関係を整理し、それが一時的なショック反応なのかケアが必要な状態なのかを判断していきましょう。

移動による環境変化への適応のための反応

引っ越しや模様替えで置き場所が大きく変わった後に葉が落ちるのは、多くの場合「環境適応」のための生理現象です。

植物はその場所の日当たりや風の流れに合わせて、最も効率よく光合成ができるように葉の量や向きを微調整して成長しています。そのため環境がガラリと変わると、ソフォラは「前の場所に合わせて作ったこの葉では、ここでは効率が悪い!」と判断し、古い葉をリストラして新しい環境に適した葉を出そうとします。

つまりこの落葉は、新しい生活を始めるための前向きな更新作業なのです。特に光の量が減った場所に移動した場合は、維持コストのかかる葉を減らすために落葉が目立ちます。

このケースでは慌てて肥料や水を与えても逆効果になるだけなので、新しい環境に慣れるまでじっと待つのが正解です。2〜3週間ほどで落葉が止まり、新しい芽が動き出せば適応完了のサインです。

植え替え後に葉が落ちる原因と落ち着くまでの管理

植物にとっての植え替えは、人間に置き換えると”大手術”。

丁寧に作業をしたつもりでも、土を崩す際に細かい根が切れたり傷ついたりすることは避けられません。根がダメージを受けると水を吸い上げる能力が一時的に低下します。その状態で以前と同じ量の葉がついていると、葉からの蒸散(水分の放出)に水が追いつかず、体内の水分が枯渇してしまいます。

これを防ぐために、ソフォラは自ら葉を落として根と葉の量のバランスを取ろうとします。植え替え後の落葉は「生きるための防衛反応」と考えることが出来ますね。

※ただし、落葉があまりにも止まらない場合は根腐れが起きている可能性も考えられます。慎重に状態を観察しましょう。

回復を助けるためには、直射日光の当たらない風通しの良い明るい日陰で休ませ、しばらく安静にしてあげることが大切です。
また、植替えも春から秋の成長期に行うのがベストです。

>>植替え後の養生にはコレ!根の定着を助ける活力液

害虫や病気が関係している可能性

例:ハダニに寄生されたアロカシアの葉

環境や水やりに問題がないはずなのに葉が落ちる場合、目に見えにくい小さな侵入者が原因かもしれません。ソフォラは比較的病害虫に強い植物ですが、特に乾燥した室内では害虫のターゲットになりやすくなります。

害虫は植物の栄養を吸い取るだけでなく、他の植物へと次々に伝染してしまうため早期発見が重要です。ここではソフォラにつきやすい代表的な害虫とその痕跡、そして対処法について解説します。

ソフォラに付く厄介な害虫①:ハダニ

ソフォラの天敵とも言えるのが「ハダニ」です。

体長0.5ミリ以下と非常に小さいため肉眼では発見しにくく、気づいたときには大繁殖して葉がボロボロになっていることがよくあります。

以下の症状に当てはまる場合、ハダニに寄生されている可能性があります。

  1. 葉の裏や枝の付け根に「蜘蛛の巣のような細い糸」が張っている
  2. 葉の色がかすれたように白っぽくなっている
  3. 葉に赤や白色の小さな粉のようなものが付いている(動いている)
  4. 新芽に吸われたような斑点がいくつかある

数匹のハダニに寄生されているくらいであれば、すぐに枯れることはありません。ただし、ハダニの恐ろしさはその繁殖力です。最初は数匹でも、数週間程度であっという間に株全体に広がるほどに繁殖します。

また、ハダニは乾燥した環境を好みます。エアコンで乾燥した部屋は、彼らにとって過ごしやすい環境ということです。

対策としては、定期的な葉水による加湿や薬剤による予防と除去です。株全体が寄生されてしまうと、元の美しい姿に戻るまで時間がかかってしまいます。定期的に、葉の裏も観察しましょう。

ソフォラに付く厄介な害虫②:カイガラムシ

ハダニの次に厄介なのが「カイガラムシ」です。

カイガラムシは、風通しの悪いジメジメした場所や、空気が滞っている場所で発生しやすくなります。その名の通り、貝殻のような硬い殻や白い綿のような物質で体を覆っており、枝や幹にへばりついて樹液を吸います。

以下の症状に当てはまる場合、カイガラムシに寄生されている可能性があります。

  1. 葉や、鉢の周りの床がベタベタしている
  2. 葉の裏側や、葉の付け根に白い綿のようなものが付いている
  3. 葉に「黒いスス」のようなものが付いている

カイガラムシは、一度定着すると全く動かないため一見するとゴミや病気の一種に見えるかもしれません。しかし放置すると吸汁によって植物が衰弱し、ベタつく原因の排泄物が「すす病」という黒いカビを誘発します。

カイガラムシは成虫になると薬剤が効きにくいため、見つけ次第綿棒などでこすり落とす物理的な駆除と日頃の予防が重要です。サーキュレーターなどで空気を動かし、害虫が居心地の悪い環境を作ることが最良の予防策になります。

害虫対策については、↓の記事で解説しています

>>観葉植物の虫対策は?害虫別の対策グッズをご紹介!

これ以上悪化させないための観察と手入れの順番

さて、ソフォラが葉を落としてしまった原因が何となく見えてきたと思います。ですが、焦りは禁物です。まずは「マイナスをゼロにする」ことから始めましょう。

ここでは焦る気持ちを抑えて、今日から実践すべき回復へのロードマップをステップごとに整理します。元気なソフォラを取り戻すために、少しでも可能性を高めるための方法を探していきましょう。

今日やることの優先順位を決める手順

まずは「やらないこと」を決めるのが最初の一歩です。

基本的に、弱っている植物にとっては”肥料は毒”です。『活力液』を与えるようにしましょう。

次に土の湿り気を確認し、もし乾いているならたっぷりと水を与えます。逆に、湿っているのであれば乾湿のサイクルを早めるために風通しを良くしましょう。

葉の裏表をしっかり確認しましょう。もし害虫がいたら、薬剤の散布や物理的な駆除をするのが今日の最優先事項になります。

エアコンの風が直撃している場合は、風向きを変えるか鉢を少しずらすだけの最小限の移動に留めます。いきなり屋外に移動したりしてはいけません。

今日は「現状の悪化要因を取り除くこと」だけに集中することが大切です。

1週間で見る変化と判断の目安

対策をしてから結果が出るまでには、植物特有の「タイムラグ」があります。

今日対策をしたからといって、明日すぐに落葉が止まるわけではありません。既にダメージを受けていた葉が、数日間は落ち続けることもよくあることです。

ここで「やり方が間違っていたのかも」と焦って別のことを始めないようにしてください。弱っている時にコロコロと環境や対処を変えることが、植物にとっては何よりのストレスです。

1週間観察してほしいのは「新芽の様子」と「落葉のペース」です。落ちる葉の量が少しずつ減ってきたり、枝先に小さな緑色の芽がふっくらとしてきたりすれば回復の兆しです。

逆に1週間経っても枝がシワシワに痩せてきたり、変色が止まらなかったりする場合は、別の原因(根腐れなど)を疑って次の手を考える必要があります。まずは1週間、ソフォラの生命力を信じて待つ期間を作ってください。

置き場所と水やりを安定させるルーティン

ソフォラの調子が落ち着いてきたら、次は「変えないこと」が最大のケアになります。

植物は場所を覚える生き物なので、一度ここだと決めたら頻繁な移動は避けましょう。基本的には日当たりと風通しが良いベストポジションを定位置とし、そこでの環境に順応してもらうことが一番です。

しっかりと観察していれば、次第にその場所・その時期にソフォラが必要としている水やりの頻度が分かってくると思います。
ソフォラは、環境に慣れてしまえばとても育てやすい植物です。最初だけ、ソフォラにもあなたにも頑張ってもらえれば、次第にお世話の感覚も掴めていくはずですよ。

ソフォラを枯らしてしまった方へ

ここまで、原因やその対策についてご説明してきました。

ただ正直に言えば、植物の状態によってはどうしようもない時もあります。

一度弱ってしまった植物を元気な状態に戻すことは、誰にでも出来るほど簡単なことではありません。(我々園芸店員でも、弱らせた植物をそのまま枯らしてしまうことがあります)

このページをご覧いただいたみなさんには、まずこの記事の内容を参考に大切なソフォラの復活を試みてほしいです。そうして元気に復活してくれれば、この記事を書いた甲斐があるというものです。

ですが、もし枯らしてしまった時。

無責任な言葉に思えるかもしれませんが、ぜひ諦めずにまた新しい子をお迎えしてみてほしいです。

ネット上で様々な園芸の知識を手に入れるようになった現代、昔よりもはるかに植物を育てやすい時代になっていると思います。

ですが、植物のお世話が本当の意味で上手になるためには『自分で育て、失敗と成功を繰り返すしかない』と私は思います。

私もこれまで、たくさんの植物を育て枯らしてしまいました。その経験のおかげで、こうして皆様に知識という形でお伝え出来ていると思っています。

”園芸店員として、実際に育てて感じたからこそ分かる目線をもとにお伝えする。”

そんな思いで作成した教科書付き”のソフォラを、当店で販売中です。

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Q&A
A

葉が落ちている原因に応じて異なります。

根詰まりや根腐れによる落葉が疑われる場合は、植替えることをオススメします。
それ以外の、日照不足や水不足などによる落葉の場合は植え替えることでさらに悪化する可能性があるので控えた方が無難です。

また、基本的には春から秋の成長期に植え替えるようにしましょう。

A

新芽がグングン成長しているようであれば、大丈夫です。
ただし、落葉がなかなか止まらない場合はソフォラにとって良い環境では無いかもしれません。
その場合、虫や葉の乾燥などを疑ってみましょう。

A

大前提として、環境と時期によって異なります。
基本ルールとしては『土の表面が乾いたら、タップリと』です。

*窓際で半日以上日が当たり、室温18~24℃の場合
→週に1回たっぷりと(500cc以上)

※ただし、夏場(6-8月)は特に注意が必要です。思っているよりもすぐに乾燥し、短い時間の用土の乾燥でも大きなダメージとなってしまいます。
週に2回以上になることが多いと思います。用土の状態を、定期的に観察してあげましょう。

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