
スタッフ小西からの一言アドバイス
暗い場所でも植物は飾れます!
よく頂く相談が、「日陰でも育てられる植物はありますか?」というもの。
もちろん、日陰でも飾ることが出来る植物はあります!ただ、選び方と飾り方には注意が必要です。
生活を彩るために欠かせないグリーン、日陰でも楽しむコツをお伝えします!
目次 (クリックでスクロール)
まず知るべき、3つの基本

「日陰でも育つ観葉植物が欲しい」と一口に言っても、目的や置く場所によって選び方は異なります。この選び方を間違えると、せっかく購入した植物がすぐにダメになってしまう可能性も…。
まずは、初心者の方に知っておいて欲しい『3つの基本のポイント』を解説します。頭の中で思い描いているイメージに、どれが近いかを確認してみてくださいね。
1. 「屋外の日陰」と「室内の日陰」は違う

「玄関に植物を飾りたい」という質問をよく頂きます。それは「玄関の中(室内)」のことなのか、「玄関先に」植物を置きたいのか。同じ日陰といっても、玄関の外と中では全然違います。
屋内向けの観葉植物は屋外で育てると枯れやすいですし、逆に屋外植物を室内で育てても枯れやすいです。前提として、この選択を間違えると失敗しやすいです。
結論から、
屋外植物を屋外で育てるなら問題ナシ です。
オリーブやユーカリなどの”庭木”と呼ばれるような屋外植物であれば、外の暗めな日陰でもすぐに枯れてしまうようなことはありません。
(花付き・実付きは悪くなります。明るい方が好ましいです。)
屋外は、人間が思っているよりも明るいです。木陰になっているような場所でも、『室内の明るいと思っている場所』よりもずっと明るいことがあります。
スタッフ小西
「屋外の日陰に置いたら、すぐに枯れた」というケースは殆ど聞きません!

では、室内の暗い日陰はどうなのか。
屋外と違い、室内の「陰」は危険です。北側の玄関とか、窓の無いトイレとか。これらの場所は本当に暗いので、種類を選ばないと弱ってしまいます。
ただ、飾れないわけではありません。こういった場所でも、緑を楽しみたいですよね。
スタッフ小西
この記事では、室内の日陰でも耐える観葉植物・暗い場所で植物を楽しむコツをお伝えしていきますね!

2. 「新聞の字が読める明るさ」が判断基準

難しい話は抜きにして、現場でよく使う判断基準をひとつ。
その場所で「新聞の字がストレスなく読める明るさ」があるのであれば、初心者向けの室内グリーンとして流通している品種は飾ることが出来ます(健やかに成長するかどうかは別として)。
「新聞の字が読みにくいかな…」と感じるようなら、植物選びは慎重に。
光が一切入らない場所なら、後述する「置き場所ローテーション」が必須になります。
スタッフ小西
この明るさの基準は、「不在時=電気をつけていない時」を確認です!
3. 飾る目的を考える

「トイレに植物を置きたい」「窓のない部屋にグリーンが欲しい」
そんな問い合わせをよく頂きます。
結論、光がない場所で植物を「育てる」ことはできません。
でも恐らく、「窓のないトイレで植物を育てたい」とまでは思ってないはず。「空間に植物があったら癒されるだろうなー」というのが動機だと思います。
要は空間演出のためのグリーン。
「育てる」のか「空間演出」なのか。ここをはっきりさせると、選び方も提案できる方法もガラッと変わります。
屋内外別|玄関におすすめの植物

先にお伝えしたように、玄関と言えど内外で大きく変わります。
ここでは、屋内外のパターン別で、暗い玄関へおすすめの植物をご紹介します!
玄関(屋外)に向いている品種5選

屋外日陰におすすめの植物は次の5つ。
本来は日当たりがベターですが、日陰でも育ちます。
・ユーカリ
・コルジリネ
・蘇鉄(ソテツ)
・南天
※ 屋外の場合、「植木(庭木)」として販売されている植物を選ぶようにしてください。
また、冬場に外気温0℃を下回るような地域では、必ず「耐寒性」を確認してください。
e-花屋さんでも、屋外向けの植木を取り揃えています。お好みの庭木、探してみてください♪
玄関(屋内)に向いている品種

続いては「玄関の中=室内」で飾れる品種について。
玄関は、「耐陰性」「耐寒性」「耐乾性」の3つで選ぶのがポイントです。
※この場合の玄関は、窓があり光が入る玄関のことです。窓無しで真っ暗な玄関では飾れません。
中~大型植物

植物は小さいものより、大型のもののほうが環境への適応力が高まっています。なので玄関、ホテルのロビーといった日陰になりやすい場所でも、しっかり耐えてくれます。玄関に植物を飾る場合は、耐陰性はもちろん『寒さ』への耐性も気にしてあげる必要があります。
代表選手はこちら。
・シェフレラ(カポック)
・クワズイモ
観音竹などは、寒さにも強く和洋どちらの雰囲気にも合います◎
クワズイモは他には無い”ハートリーフ”が魅力ですが、氷点下を下回るような寒い地域にはおすすめしません。
スタッフ小西
カポックは曲がり仕立ての流通が多く、お洒落に飾りやすいです♪
小型植物

陰に強く、耐寒性もほどほどにある。それが玄関植物の条件。
小型の植物であれば、比較的選択肢も増えます!ただし、小さすぎる苗はまだ適応力が低いので注意が必要です。
・レックスベゴニア
・アスプレニウム(タニワタリ)
特にサンスベリアは、観葉植物の中でもかなり耐陰性・耐乾性に優れた植物です。1か月水やりをしなくても、ケロッとしてます(本当はあげた方がいいですが)。


あまり知られていませんが、レックスベゴニアも意外に陰にはかなり強い植物です。BARやスナックなどの「照明の光だけの場所」でも耐えてくれることがあります。
スタッフ小西
この子らも、耐えるだけで本来は日の光が好きな植物です。健全な成長とは言えません…。なので、定期的に光に当ててあげると◎
暗い部屋・トイレにおすすめの観葉植物

次に、玄関ではない『暗い室内』で飾る場合におすすめの植物をご紹介します。こちらも同様に、窓のない部屋では植物は育てられません。窓がある場合は、暗いとは言えある程度の光が当たります。
玄関に比べれば、明るさを確保しやすいのでは?と思います。その分、幅も広がりますよ!
暗い部屋・北向きの部屋におすすめの植物

北向きの部屋、窓から距離のある場所、照明だけで過ごす空間。
玄関とは異なり、人が生活する空間である分、比較的植物も暮らしやすくなります。
おすすめは以下の通り。
・ポトス
・コウモリラン(ビカクシダ)
・アイビー(ヘデラ)

ポトスやアイビーは、他とは違いツル性の植物です。光がある方へツルを伸ばす性質があるので、定期的に回転させてあげるといいでしょう。
徒長しても見た目がそこまで悪くならないのも、オススメできるポイントのひとつ。
徒長とは、光不足などを原因に葉や茎か間延びすること です。

天井や窓際に吊るすのであれば、コウモリランの苔玉が一番オススメ!水やりも簡単で育てやすく、カフェのような雰囲気を出しやすい優秀な植物です。
トイレにおすすめの植物

トイレで飾る場合に考えるべきは、耐陰性などの植物の強さだけではありません。
トイレという狭い空間では、置ける鉢の大きさも限られてきます。また、土を使った鉢植えを飾った場合、狭い空間ではぶつかって倒してしまうこともしばしば…。
ここでは、『丈夫さ』+『飾りやすさ』をテーマにご紹介します!
1. エアープランツ

「土が要らない不思議な植物」として有名な、エアープランツ。「空気中の水分で成長する」とよく勘違いされますが、実際には葉の表面に付いた水滴を吸収して成長しています。
スタッフ小西
なので、定期的に霧吹きなどで濡らしてあげる必要はあります!
狭いスペースに置ける。壁にかけてもOK。ひっくり返しても土が散乱しない、優れもの。本来は光を好む植物ですが、暗い環境でも耐えてくれます。
後述しますが、トイレで飾る場合はローテーションして飾るのがおすすめです。
2. ポトス(切り枝)

「水栽培」も、トイレに植物を取り入れる際におすすめの選択肢のひとつ。
例えば、先ほどご紹介したポトス。リビングで育てているポトスの先端部分の数節をカット(拝借)して、水挿しで飾ってみてください。カットした元の株はもちろんそのまま成長しますし、水挿しした枝も次第に根が出て成長しますよ♪
グリーンを飾りたいちょっとした場所に、今ある植物の一部をカットして飾る。お部屋にグリーンを手軽に増やせる、初心者の方にもおすすめの方法です♪
ローテーションで、環境問題を克服

いくら陰に強い観葉植物でも、ずっと暗くこもった環境だと傷んでしまいます。
そんな時におすすめなのが、 『置き場所ローテーション』 です!
ローテーション用の小さく丈夫な植物を2~3種類準備して、置き場所を定期的にローテーションさせます。明るい場所、やや明るい場所、暗い場所。植物が健康に育つ環境でしっかりと体力を蓄え、暗い場所でも耐えられるようにするのです。
1週間に1~2回は、明るいリビングなどに避難できるようにローテーションを組みましょう。
スタッフ小西
いきなり屋外などの直射日光はNGです!程よく光が当たる場所でOK!
玄関に置いてはいけない観葉植物

ここからは、初心者の方に注意していただきたい植物選びのポイントを。
玄関植物の相談を受けていて、「これだけは避けたほうがいい」という植物があります。
そんな代表的な4品種を、理由とあわせてご紹介します。
1. フィカス・ウンベラータ

陰への耐久力が低めです。明るいリビングなら◎ですが、暗い玄関に置くと半年〜1年くらいで葉がボロボロ落ちることが多いです。
同じフィカスでも、品種によって強さも特徴も異なります。ベンジャミン系も、暗い環境では落葉するためお勧めしません…。
2. エバーフレッシュ

こちらもウンベラータ同様に、陰への耐久性が低いです。ある程度の暗い環境までは耐えますが、水切れや日光不足で体調を崩すと、一気に葉がぽろぽろと落葉します。
日光と水が大好きな植物なので、明るいリビングで楽しむことで魅力が出る植物です。
3. アジアンタム

陰には耐えますが、そもそも育てるのが難しい植物です。湿度管理が難しく、初心者の方には正直おすすめできません。「陰OK」と書かれている記事は多いですが、私の経験上は要注意の品種です。
こうした葉の薄いシダ植物たちは、水切れで枯らすケースがほとんどです。水やりを頻繁に出来る方、湿度をある程度保てる方でないと難しいと思います。
4. スパティフィラム

陰には強いですが、特徴である「白い花」が日陰では咲きません。花を楽しむために買ったのに咲かない、というのが起こりがち。「花よりも葉を楽しむ」と割り切れる方だけにおすすめします。
また、スパティフィラムも水切れに弱い印象があります。「夏場、気づいたら萎れて枯れていた」なんてことが起きやすい植物です。楽しむのであれば、目の付くリビングが良いでしょう。
結局のところ、「環境に合わない植物は置いてはいけない」。これに尽きます。
スタッフ小西
玄関が冷えるなら寒さに強い植物、窓がなく暗いならサンスベリアなど、その玄関の環境に合った植物を選びましょう!
日陰で観葉植物を育てるためのコツ

場所別のおすすめが分かったら、次は「どう育てるか」。
コツは大きく3つです。
1. 「置き場所ローテーション」を心がける
繰り返しになりますが、これがオススメの方法です。窓のないトイレ、暗い玄関に置いた植物は、1週間に1〜2回、明るい場所(リビングの窓際など)に移す。これだけで植物の寿命が大きく変わります。
植物の成長の基本は、”光合成”です。ときどき光を浴びるだけで、植物は体力を蓄えることが出来ます。
2. 水やりは「明るい場所より少なめ」が鉄則
暗いと、土が乾くまでに時間がかかります。
明るい場所と同じ感覚で水やりすると、根腐れまっしぐら。
日陰の場合は「土がしっかり乾いてから、たっぷり」を意識してください。
根腐れを起こすと、
植物は上手く水を吸えなくなってしまいます。
3. 「排水性の高い土」を使う
これが地味に重要。
日陰では土の乾燥に時間がかかるため、もともと水はけのいい土を使うのが正解です。安価で販売されている土は、保水性が高すぎて(=排水性が悪すぎて)なかなか乾きません。根腐れを防ぐためには、環境はもちろん、『用土を整えてあげること』が大切です。
e-花屋さんが自信を持っておすすめする用土はこちら↓
水やりの基本については、こちらの記事も参考にしてみてください。
⇒ 観葉植物の水やり、もっと詳しく
⇒ 葉水って必要?効果とデメリット
風水で人気の日陰観葉植物(番外編)
正直、花屋の店頭で風水の話はあまり出ません。
「葉は丸い方がいい」とか、ネット記事ではよく見ますが、現場では話題にならない印象です。
ただ、お客様の中には「気にして選びたい」という方も結構いらっしゃるので、ここで整理しておきます。風水的に良いとされる品種の中で、実際に日陰でも育てられるものを選びました。
・モンステラ:「希望の光」「魔除け」
・サンスベリア:「邪気払い」育てやすさ◎
・シェフレラ:「金運アップ」育てやすさ○
パキラとモンステラは、丈夫な植物ではありますが同時に成長が早いです。そのため、玄関では徒長(間延び)してだらしなくなりやすいです。また、寒さにも注意が必要ですよ。
スタッフ小西
花屋としては、「まず環境に合うかどうか」を最優先に、その上で風水はおまけとして考えるスタンスをおすすめします。枯れてしまっては、かえって縁起が悪いですからね。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
室内と屋外の玄関における飾り方の違いから、暗い部屋におすすめの植物まで…。
植物はお部屋に緑をもたらしてくれる素敵な存在ですが、同時に生き物でもあります。インテリアとして長く楽しむためには、植物が枯れないような付き合い方が大切です。
当店では、初心者の方でも育てやすい植物を多数取り扱っております!
ご自身のお部屋に合う植物、探してみませんか?
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この記事を書いた人
小西 大地 | e-花屋さん スタッフ
インテリアグリーンとしてパキラを購入してから、観葉植物に熱中。
植物専用の部屋を作り、自宅では200株近くの植物を育てています。
元々は”いち消費者”だったからこそ分かる視点と、園芸店員としての経験を交えながら分かりやすくお伝えしていきます!
| Q&A |
|---|
ウンベラータ、ベンジャミン(陰に弱い)、エバーフレッシュ、アジアンタム(育てるのが難しい)、スパティフィラム(日陰では花が咲かない)です。 |
オリーブ、ユーカリ、コルジリネ、蘇鉄、南天などがおすすめ。庭木(植木)として販売されている植物であれば、屋外日陰でも基本的には育てられます。 |
パキラやモンステラが風水的に良いと言われますが、寒さにそこまで強くないので冷え込む玄関は注意。「青年の木」や「シェフレラ(カポック)」は寒さにも日陰にも強くおすすめです(ただし大きくなりすぎるのでサイズ注意)。 |
















室内の日陰でも育つ観葉植物は?