カポックは「青年の木」や「ゴムの木」と肩を並べる、”育てやすい観葉植物”の定番品種。
「育てやすい」という長所の反面、「ありきたり」とか「ダサい」イメージもありました・・・お待ちください。そんなイメージ払拭します!
目次 (クリックでスクロール)
カポックの魅力と、効果的な飾り方
大型グリーンのイメージが強い、カポック。
でしたが、家庭向きでカワイイ品種がたくさん出てます。
今回はそういった「家庭向きのカポック」を紹介したく、記事を書きました。
カポックとシェフレラの違い
ちょっとだけ触れておきますね。たまに聞かれる、”カポック”と”シェフレラ”の違い。
結論、同じです。
シェフレラ・アルボリコラという植物の流通名が、カポックとなります。ホンコンカポックと呼んだりもします。
ただややこしいことに、カポックという植物は別に存在するのです。それが(アオイ科セイバ属)のパンヤノキ。シェフレラとは全く違う植物です。
ただ、花屋さんが「カポック」とか「ホンコン」と呼ぶのは、シェフレラ・アルボリコラのこと。パンヤノキをカポックと呼ぶことはありません。
このように植物業界では、「正式名称」より「流通名(愛称)」が勝って、呼び名として定着するシーンが多いのです。
インテリアに、盆栽要素を加えるのがお洒落
最近は大型ではなく、小型のカポックが人気。今回の記事では、そこを深堀りしていきます!
1番最初に紹介したいのが、矮性のカポック。
お洒落に飾りたい・・・
こんな時は、「一回り大きい鉢に」植え替えるのがこれまでの常識でした。ただ矮性カポックであれば、「一回り小さい鉢に」植え替えても大丈夫なんです。小さい鉢に植えると、他のミニ観葉とは比較にならない風格がでます。
※シェフレラのことを「カポック」という愛称で呼んできましたが、ここからは「シェフレラ」という呼び名に切り替えます。
(カポックという名は、園芸歴が長い人が使う言葉。最近はカポックのことも、シェフレラと呼ぶ人が多いです。新しい種類も増えたので、カポックよりシェフレラと呼んだ方がしっくりくると判断しました)
シェフレラをカッコよく育てるコツ、注意点
上の写真は、3号苗のシェフレラを1サイズ小さい陶器に植え替えた写真。植え替え当初から鉢がパンパンでしたが、かれこれ3年経過してます。
あまり知られてませんが、観葉植物も種類を選べば「盆栽」のように小さい鉢で長年楽しむことが可能なんです!ただ育て方のコツとして、盆栽同様に定期的な植え替えと、剪定が必要となります。
シェフレラの植え替えと、剪定について
シェフレラをカッコよく見せるには、小さめの鉢に植え付けるのがコツ。その為には土を一旦落とし、根を切る必要があります。小さい鉢の中に「成長の余白」を作るためです。
ポイントは3つ。まずは時期。
こういった「根を触る植え替え」は、時期が大切です。適期は5月後半~9月がお勧めとなります。
次は、「葉の枚数を減らす」こと。植物の「根」と「葉」は密接な関係にあります。根を切った場合、葉っぱの数を減らさないと蒸散過多で弱ってしまう場合があります。
最後のポイントは、用土。
観葉植物を盆栽みたいに育てる場合は、無機質で硬質の用土がお勧めです。
飾り方提案
部屋の中は、置き場所が限られます。なので「一回り大きい鉢」でなく、「小さい鉢」に植え替えて並べるのがカッコイイ!シェフレラやゴムの木など、盆栽みたいに楽しんでみてはいかがでしょうか?
限定販売・大木シェフレラ
凄いシェフレラを農家さんのハウスで発見しました!6号サイズで、巨木のような存在感。こんな樹に仕立ててみたいものですね!
(限定品で1年に1回くらいしか販売できませんが、再入荷お知らせメールの予約を承ってます)
「再入荷お知らせ」受付中!大木シェフレラ>>
シェフレラ(カポック)矮性人気3品種
シェフレラ・コンパクタ
先にも紹介しました、カポックの矮性種「シェフレラ・コンパクタ」。
価格もそんなに高くないので、是非手に取ってみてください。丈夫で、育て甲斐もあります!
シェフレラ・ジェニーネ
一見弱そうですが、丈夫です。先に「小さい鉢で3年経ってる」と紹介したのがこのジェニーネです!
シェフレラ・ムーンドロップ
斑入り品種は生長が鈍いイメージがありますが、このムーンドロップは生育旺盛。ワサワサ葉を付けます。斑の入り方はランダム、そこも魅力で人気があります!
シェフレラの基本情報(育て方)
シェフレラの好む環境
シェフレラは日当たりがよく、風通しが良い環境を好みます。室内であれば、窓辺が理想です。
ただ「陰に強い」「寒さに強い」というのも、シェフレラの大きな長所。そういった意味で、室内グリーンとしては万能的な存在です。
「シェフレラを盆栽みたいに、太く育てる」と思えば、屋外で育てるのも有効だと思います。屋外は紫外線が強く、葉が肉厚になります。(室内管理に比べ、株が健康的に育ちます)
注意点として、急に屋外日当たりに移動するのは避けてください。葉焼けの危険があります。屋外管理に切り替える場合は、日陰から。日光に徐々に慣らしていけば、直射日光にも耐えるようになります。
(※日本海側の地域では、屋外での冬越しは厳しいです)
シェフレラの水やり
他の観葉植物と同様の管理で大丈夫です。土の表面が乾いたら、タップリ水を与えてください。
他の観葉植物よりは、乾燥に耐える方だと思います。ですが乾燥させすぎると、新芽にハダニが付くのでご注意を。
肥料
春と秋に、固形の化成肥料、または液体肥料を与えてください。
土が硬くなってきたと思うなら、下記の有機肥料もおすすめです!土をやわらかくし、排水性を高める効果が期待できます。
シェフレラ A.”ホンコン”(通称カポック)基本情報
| 英名 | Dwarf schefflerat| 学名 | Schefflera arboricola
| 科名 | ウコギ科
| 属名 | シェフレラ属
| 原産地 | 中国南部・台湾
| 耐寒性 | 強い
| 耐陰性 | 強い
| 花言葉 |
| 病虫害 | ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ
この記事を書いた人
古永 崇 | e-花屋さん店長
園芸店に勤めて20年。e-花屋さんの立上げて15年となります。
消費者視点を忘れずに、疑問に思うことなどを掘り下げ研究中です!「初心者を中級者に引き上げる」のがe-花屋さんのミッションです!
Q&A |
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カポックは、風水的に見て陽の気があると言われています。 大型カポックの販売予定はありませんが、矮性のもの(シェフレラ)は定期的に入荷しています。入荷情報は、メルマガにて案内しております!(3,980円以上のお買い物で、配送料が無料となります) |