観葉植物の冬越し記事、アイキャッチ画像
バイヤー小西

バイヤー小西からの一言アドバイス
冬越しに、専用グッズは無くてもOK!

「観葉植物 冬越し」で検索すると、たくさんの方法が出てきます。ビニールやプチプチで鉢を包む方法や、100均の防寒グッズを使う方法。ただ、当店の答えは「そういったものは必要ありません」です。大切なのはグッズではありません。冬を迎える前の準備と、冬の間の管理の仕方です。園芸店として日頃お客様にお伝えしている冬越しの考え方を、順番に解説していきます!

観葉植物の冬の対策に、専用のグッズは必要?

冬の室内に観葉植物を飾っている画像
特別なものを買わなくても、冬は越せます

結論からお伝えします。

観葉植物の冬越しに、特別なグッズは必要ありません!

ネットで検索すると、色々な冬越し対策やグッズが出てきますよね。大事な観葉植物、枯らさないために何とかしてあげたいと思う気持ちがあると思います。

ただ、当店では冬越しに「特別なグッズや方法」は必要ない と考えています。

理由はシンプルです。そもそも観葉植物を育て慣れていない方が「冬だから」と特別なことをすると、かえって株を弱らせてしまうことが多いからです。

冬は、植物の成長が止まる時期。代謝も下がり、体調を崩しやすいタイミングです。そのタイミングで、普段行わないことをしてしまうと「植物の体調悪化に気づかないまま」枯れてしまうことがあります。

じゃあ、何をすればいいんですか・・・?

女性客 A子さん

グッズにお金をかける代わりに、やってほしいことは3つだけです。

冬越しでやることは3つだけ
1. 冬が来る前に、株の体力をつけておく
2. 冬の間は「育てる」から「維持する」に切り替える
3. 維持するために必要な環境を理解しておく

どれも普段のお世話の延長線や、置き場所の工夫でできることです。この3つをしっかりと抑えれば、多くの観葉植物は春を迎えられます。

バイヤー小西 バイヤー
小西

買い足すより、今の環境とお世話を見直すほうがずっと効果的です!

大前提:観葉植物の多くは寒さに弱い

モンステラを室内に飾っている画像
人気の品種ほど、熱帯生まれで寒さが苦手です

まず知っておいてほしいのが、観葉植物のほとんどは寒さに弱いということです。

観葉植物は「葉を観て楽しむ植物」。エキゾチックで特徴のある葉を持つものは、その多くが熱帯地方の出身です。日本の冬の寒さは、彼らにとって本来なら経験しないはずの環境です。

室内に置いているから安心、というわけでもありません。日本の住宅は冬にしっかり冷えます。窓際や廊下は、屋外に近い温度まで下がることも珍しくありません。

もちろん中には「これは本当に寒さに強い」という品種もあります。次の章で、植物の耐寒性について詳しく解説します。

「うちの子は寒さに強い?弱い?」の見分け方

観葉植物を前に悩んでいる女性の画像
うちの子は大丈夫かな。まずそこからです

正直にお伝えすると、見た目で耐寒性を見分ける便利なコツは基本的にありません。品種によってももちろん変わりますし、株の状態によっても変わります。

ここでは、「植物の耐寒性」とは何かについてお伝えしていきますね。

まずは品種ごとの目安を確認する

寒さに強い観葉植物のシェフレラとシュガーバインの画像
丈夫な植物として紹介される品種は、寒さに強いことが多い

耐寒性は、植物の種類ごとにおおまかな目安が決まっています。ただし、耐寒性はあくまで”一例”です。その温度に耐えることもあれば耐えられないこともあります。

下の図は、ひとつの目安です。

15℃以上 【寒さが嫌い】
アロカシア、カラテア、アンスリウム など
8℃以上 【寒さが苦手】
モンステラ、ポトス、パキラ、ウンベラータ、ドラセナ類 など
5℃以上 【そこそこ寒くても大丈夫】
フィカス・ベンガレンシス、ツピタンタス など
0℃以上 【寒さに強い】
シェフレラ(ホンコンカポック)、シュガーバイン、ソフォラ など

これらはあくまで、「元気な状態であれば、耐えられるであろう目安の温度」です。冬は成長しない、室内でも置き場所を間違えると危ない。それがほとんどの観葉植物だと思ってください。

丈夫な植物については、こちら↓の記事でまとめています。

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なお当店では、お買い上げいただいた植物に「専用の育て方ガイド」を同封しています。その鉢のその株に合わせて、耐寒性の目安や水やりなど、日々のお世話の方法を記載しています♪

冬越しで迷ったら、 お手元の管理書 を見てください。

同じ品種でも「株の状態」で耐寒性は変わる

小さなフィロデンドロン・グリーンコンゴ(斑入り)と、大きなフィロデンドロン・グリーンコンゴ(斑入り)の比較画像
同じ品種でも、株の状態で強さは変わります

品種の目安を知っただけでは、実は足りません。同じモンステラでも、株の状態によって寒さへの強さは変わります。

寒さに弱くなっている株
・植え替えた直後の株
・葉数が少ない、小さくて幼い株
・ひょろひょろと徒長した株

植え替え直後の株は、根のまわりの環境がガラッと変わったばかりです。まだ根が新しい土に定着しておらず、ストレスを受けた状態にあります。植え替えて1年経った株のほうが、ずっと強いです。

基本的に、小さい株より、大きい株のほうが強いのも覚えておいてください。葉が3枚しかない幼い株と、5枚も6枚もある株。蓄えている体力が違います。

ひょろひょろ伸びた株も要注意です。大きく見えても、光や栄養のバランスが崩れたまま育っています。寒さに耐える力は高くありません。

人間と同じだと思ってください。子どものほうが風邪をひきやすいですし、大人でも疲れが溜まると風邪をひきやすくなります。

品種だけでなく、その株がどれだけしっかりしているかで冬の越しやすさは決まります。

冬越しのための準備①:植え替えは春まで待つ

観葉植物を植え替えている手元の画像
秋の植え替えは、冬までに根が落ち着かないことも

植え替えの適期は「春と秋」とよく言われます。秋そのものは、決して悪い季節ではありません。

ただ、先ほどお伝えしたとおり植え替え直後の株は寒さに弱くなります。秋に植え替えて定着しないまま冬を迎えると、株を枯らしてしまうことがあります。

観葉植物の多くは、最低気温が15℃を下回ると成長が鈍ります。そこから逆算すると、根を張り直す時間はそれほど残っていません。

そのため、どうしても植え替えたい場合を除き、基本的に植替えは春まで待つことをおすすめしています。秋に植替えるのであれば、植物に極力負担の少ない植替えをするのが無難です。

バイヤー小西 バイヤー
小西

根詰まりが気になっても、冬の直前なら春まで待つほうが安全です!

植え替えのやり方と時期は、こちら↓で詳しく解説しています。

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冬越しのための準備②:8〜9月に「体力づくり」をする

鉢から抜いた根が張った土の画像
冬を越す力は、根の張りや栄養状態で決まります

冬を越せるかどうかは、冬までにどれだけ体力をつけておけるかがポイントです。そのカギになるのが、8月末から9月にかけての管理です。

最近の夏は暑すぎて、真夏はかえって成長が止まる植物が増えました。だからこそ気温が落ち着く8月の終わりから9月が、冬前に成長できる最後の準備期間になります。

この期間に、行うべきポイントを解説します

肥料は9月に与える

液体肥料、固形肥料、粉末肥料の画像
肥料は、与えていい時期が限られています

肥料を与えていいのは、基本的には気温がちょうどいい季節。日本では、春と秋がそれにあたります。なので与えられる時期は、思っているより限られているんです。

特に次のような株は、冬を越す体力が少ないことがあります。9月のうちに栄養を蓄えさせてあげてください。

9月に肥料をあげてほしい株
・何年も土を替えておらず、栄養失調気味の株
・根がパンパンに詰まって、根詰まりを起こしている株

肥料にも色々な種類があります。観葉植物用であれば、どんな肥料でも基本的には大丈夫です。

当店でおすすめしているのは、ハート型の置き肥です。土の上に置いておくだけで、水やりのたびに成分が溶け出します。

ハートの肥料の画像

【置くだけ】
ハートの肥料

希釈する手間がなく、効果は約1か月続きます。「寒くなってきたな」と感じたら、鉢から取り除くだけ。やめどきが分かりやすいのも、この置き肥タイプの良さです。

緑の粒でハート型なので、肥料っぽく見えないのもうれしいところ。インテリアとして飾っている鉢にも置きやすいですよ♪

「活力液」は通年OK!中でもおすすめは?

観葉植物に水差しで水やりをしている様子の画像
活力剤は、水やりのついでに与えられます

肥料と違って、活力剤には「与えていい時期」の制限がありません。基本的に春夏秋冬いつでも与えられるのが、活力剤のいちばんの強みです。

肥料を与えられない期間も、活力剤なら植物を支え続けられます。冬に入ると水やりの回数そのものが減るので、まだ与えられる9月のうちにしっかり効かせておきたいところです。

特に冬越し準備のためにおすすめの活力液は「リキダス」です。

植物用活力液リキダスの画像

【冬前の体力づくりに】
活力液リキダス

観葉植物なら200倍に薄めて使います。頻度は成長期で1週間から2週間に1回ほど。冬の休眠期は月に1回程度で十分です。

活力剤の代表格には「メネデール」と「リキダス」などがあります。『メネデール』は養生に特化したタイプで、弱った植物をマイナスからゼロに戻すのに向いています。

一方の『リキダス』は、健康な株をさらに元気にすることに向いています。コリンやフルボ酸、カルシウムなどが成分として入っています。植物が苦手な、夏と冬の耐久性を上げてくれる優等生。冬前の体力づくりという目的なら、リキダスのほうが向いています。

バイヤー小西 バイヤー
小西

弱ってから慌てるより、元気なうちに力をつけておくのがコツです!

準備しないまま寒くなってしまったら?

冬の窓際に観葉植物を並べている画像
寒くなってからでも、できることはあります

この記事を読んだのが11月です。もう手遅れですか?

女性客 A子さん

手遅れではありません!やることの優先順位が、変わります。

まず寒くなってからの肥料はやめてください。植物が成長できない時期に栄養を与えても吸収できず、根を傷める原因になります。9月を過ぎたら、肥料は春まで待ちましょう。

代わりにできるのが、さきほどの活力剤です。時期を選ばないので、今からでも与えられます。冬の間は水やりの頻度が減るので、水やりの度に与えてもいいでしょう。

そして何より効くのが、次の章から説明する置き場所とお世話の見直しです。準備が間に合わなかった株ほど、冬の管理でカバーできる余地が大きいと考えてください。

10〜11月:季節の変わり目は「水やりの感覚」を切り替える

土を手で持って観察している画像
見るのは気温ではなく、土の乾き方です

10月ごろまでは、まだそれほど気を使わなくて大丈夫なことが多いです。ただ最近の日本は、急に気温が低下して寒くなることもしばしば。

このとき気をつけたいのが水やりです。寒さが増すと、植物はもう「成長を止めて寒さに耐える」というフェーズに移行し始めます。この時、9月と同じ感覚で水を与え続けて失敗するケースが多いように感じます。

ここで大事なのが、”見るべきは気温そのものではなく土の乾き具合”だということ。土の乾くスピードが遅くなってきたら、植物が水を吸わなくなってきたサインです。

秋ごろと同じ量の水をあげているのに、なかなか乾かない。そう感じたら、冬の管理へ切り替えるタイミングが近づいています。目安としては、最低気温が18~15℃を下回る頃だと思います。

観葉植物の冬越し、室内管理のポイントは4つ

観葉植物を窓際に飾っている画像
見るポイントは4つだけです

ここからが本題です。

冬の間に見るポイントは、温度・水やり・光・湿度の4つ。
順番に見ていきます。

前提:冬は「育てない」、維持できれば「成功」

女性がシダ植物の苔玉を愛でている画像
冬は、今の姿を保てれば十分です

気温が下がると、植物の生育活動は一気に落ちます。水を吸わなくなり、新しい葉も出なくなります。

そこで焦って肥料を足したり水を多めに与えたりすると、かえって株を弱らせます。冬の目標は「育てる」ことではなく「維持する」ことです。

葉が1枚も増えなくて構いません。多少、葉が落葉することもあると思います。現状を出来るだけ維持した状態で、春を迎えられたらそれは「成功」です。

温度:人が「肌寒い」と感じたら植物も同じ

女性が肌寒いと感じている様子と観葉植物の画像
人が快適な温度=植物にも快適な温度 です

何℃から注意するかどうかは品種によります。
ただ、大事な判断のポイントをひとつお伝えします。

人が肌寒いと感じ始めたら、植物も同じように感じています。

具体的な数字も大事ですが、肌感で判断するのも大切です。ここから冬の管理に入ってください。

置き場所は、家の中でいちばん暖かいところへ。暖房の設定温度は、人が過ごしやすい温度のままで問題ありません。人にとって快適な温度は、植物にとっても快適です。

判断はカレンダーではなく、自分が寒いと感じるかどうかで。

水やり:頻度を落として、メリハリをつける

観葉植物にジョーロで水やりをしている画像
冬は回数を落とし、乾かす期間をしっかり取ります

寒くなって成長が止まると、植物はとにかく水を吸わなくなります。大半の植物において、水やりの頻度は確実に落ちます。

たとえば秋に週1回のペースだったとしても、冬は2~3週間に1回まで落とす。品種によっては、月1回ほどになることもあります。

冬に土がずっと湿っている状態は、できるだけ避けてください。春夏秋よりも「しっかり乾かしてから、しっかり濡らす」というメリハリを意識します。

例えば、サンスベリアのように葉が分厚く水分を蓄えられる植物は、さらに極端です。当店では12℃を下回ったら断水をおすすめしています。水を切ることで、5℃くらいまで耐えられるようになります。

バイヤー小西 バイヤー
小西

「乾いていないのにあげる」がいちばん危ない。まず土を触ってみてください!

水やりの基本的な考え方は、こちら↓でまとめています。

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光・置き場所:冬の窓際には要注意

育成ライトで観葉植物を照らしている画像
暗い場所なら、光を足すのも手です

暖かい場所に置いてほしい一方で、光がいらないわけではありません。光は植物の生命活動に必要なので、できるだけ当てたいところです。

そうなると多くの方が明るい窓際を選びます。春夏秋なら正解ですが、冬の窓際は家の中でいちばん冷える場所です。

壁と違って、窓は外の冷たさをそのまま伝えます。部屋の生活スペースよりも、より寒さがダイレクトに伝わる場所です。

光を求めて窓に寄せすぎるくらいなら、少し離してください。光は届くけれど冷気は当たらない、その中間を探すのが冬の置き場所です。

とはいえ暖かい場所を探すと、どうしても暗くなってしまうお家も多いはずです。そういうときは育成ライトが助けになります。冬は日照時間そのものが短いので、その不足を補う目的でも使えます。

植物育成ライト エバーサンの画像

【光が足りないなら】
植物育成ライト エバーサン

いちばん弱い7Wのタイプでも、あるとないとでは違います。「グイグイ育てたい」のではなく「今の姿を維持できればいい」という使い方なら、7Wで十分です。

株の調子が良くない時、光不足が原因なこともしばしば。植物をオシャレに飾る照明としての意味でも、育成ライトは有効な手段のひとつです。

ちなみに、日陰に強い品種を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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湿度:優先順位は低め。冬の葉水はおすすめしません!

観葉植物に霧吹きで葉水をしている画像
冬は、葉を濡らしたままにしないでください

湿度は少し踏み込んだ話になるので、必須ではありません。ただ、知っておくと役に立つ場面があります。

「暖かい部屋に置いてください」とお伝えすると、多くの方が暖房の効いた部屋に置きます。冬の暖房の風はとても乾燥していて、その乾燥で葉が傷むことがあります。

こういうとき、一般的には葉水をすすめられます。ただ当店では、冬の葉水はおすすめしていません。

理由は、葉が濡れたまま気温が下がるからです。日中は仕事で外出して暖房を消している、というお家は多いはずです。寒い部屋で体が濡れていたら、人間もつらいですよね。植物も同じです。

目安として、どの植物においても15℃を下回る環境では葉水を控えてください。乾燥で葉が傷むなら、まずは暖房の風が直接当たっていないかを確認します。乾燥に弱い植物でなければ、直風でなければ耐えられることが多いです。

冬に湿度を足すなら、葉水より 加湿器 を。

葉水そのものの効果とデメリットは、こちら↓で解説しています。

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観葉植物の冬越しにビニールやプチプチは必要?

プチプチの画像
よかれと思った密閉が、根を傷めることもあります

ここまで読んでいただければ、専用グッズなしの冬場の管理方法が大体わかったと思います。

プチプチやビニールで鉢を包んで保温する方法は、確かに存在します。ただし育て慣れていない方がやると、次のようなことが起こりがちです。

密閉でよく起こること
・冬は根が水を吸わないのに、湿気がこもって根腐れする
・中の様子が見えず、観察がおろそかになる

道具そのものが悪いのではなく、植物の状態や置き場所の問題を道具で覆い隠してしまうのが危ないのです。

まず置き場所と管理方法を見直す。それでも足りないと感じたときに、次の方法を考えてください。

やるなら、発泡スチロールが一番オススメ!

発泡スチロールの箱に鉢を入れて防寒している画像
包むのではなく、冷たさを断つのが目的です

それでも何かしたい場合は、保温ではなく断熱を意識してください。

冬に植物が受ける冷気のほとんどは、窓や床から来るものです。鉢の中の温度を上下させないこと。これが断熱の狙いです。

これまでの経験でいちばん効果があると感じたのは、断熱性に優れた発泡スチロールです。

発泡スチロールの使い方
・発泡スチロールの箱に鉢ごと入れて、根元を冷やさない
・床に直置きしている鉢は、発泡スチロールの板を挟む

密閉して蒸れさせるわけではないので、根腐れのリスクも軽減されます。手持ちの発泡スチロール箱があれば、費用もかかりません。

バイヤー小西 バイヤー
小西

包んで暖めるより、冷たさを伝えないこと。これが冬の考え方です!

冬の管理が不要な「例外パターン」

サンスベリアを室内に飾っている画像
当てはまらないお家もあります

ここまでお伝えした冬の管理には、当てはまらないケースが3つあります。ご自宅が該当しないか確認してください。

冬型の植物

窓際にコノフィツムを飾っている画像
コノフィツムやリトープスは冬型多肉植物

気温が下がってから成長のスイッチが入る植物があります。いわゆる冬型と呼ばれるタイプです。多肉植物や塊根植物の一部が、これに当たります。

こうした植物に、ここまでの冬の管理は当てはまりません。冬型の株にとっては、冬こそが成長期です。水を控えすぎると、逆に調子を落とします。

部屋がずっと暖かいお家

エアコンがある、観葉植物の飾ってある部屋
冬でも暖かいお家では、話が変わります

24時間暖房をつけている。床暖房が入っている。断熱性能が高くて冬でも室内が15℃を下回らない。こういうお家では話が変わります。

冬の管理を意識するあまり水やりを控えすぎると、かえって枯らしてしまいます。植物は水を欲しがっているのに、与えられないからです。これは実際によくある失敗です。

ここまでの管理は「冬だから」ではなく「寒くなったから」の話です。気温さえあれば、植物は冬でも成長します。

しっかり成長しているようなら、水やりの頻度をそこまで落とす必要はありません。何度もお伝えしますが、判断基準はカレンダーではなく、置き場所の室温です。

耐寒性のある屋外植物

玄関前に飾ったオリーブの鉢植えの画像
屋外の鉢は、室内とは前提が違います

屋外の鉢は、室内とは前提が違います。中には寒さが極端に苦手な種類もありますが、屋外植物の多くはある程度の耐寒性を備えています。

とは言え、冬の管理にはもちろん注意が必要です。ベランダで育てている場合、一番気をつけたいのは霜と夜間の冷え込みです。日中は平気に見えても、明け方に一気に冷えて傷むことがあります。

こうした屋外植物においては、軒下へ入れるだけでも違います。積雪を防ぐためにも効果的な方法です。寒さに強い植物でも、雪には耐えられないというものも多いです。

ホームセンターで売っているような、骨組みにビニールを張る簡易温室もあります。屋外で育てなければならない植物には、こちらを使うというのも一つの方法です。

よくある質問


Q&A
A

植物によって違います。ネットで植物名+耐寒性で調べると、目安の数値が出るはずです。

多くの観葉植物は、15℃を下回ると成長が緩慢になります。水やりを控えめにすることで成長を遅め、耐寒性を上げることも出来ます。

ただし同じ品種でも、株の状態で耐えられる温度は変わります。数字はあくまで目安として見てください。

A

すぐに枯れると決まったわけではありません。そもそも冬に落葉してしまうのが”普通”の植物もあります。冬の落葉は、株が体力を温存するために起こることもあります。

まず幹や茎を触ってみてください。しっかり硬さがあれば、まだ生きている可能性があります。

葉が落ちたからと水を増やすのは避けてください。冬は根が水を吸えないので、逆効果になることが多いです。春になり、暖かくなってから徐々に水やりをしましょう。株が生きていれば、また芽吹きます。

A

まず、その部屋の最低気温を測ってみてください。植物の耐寒性の目安を上回っていれば、お世話次第で暖房がなくても越せることはあります。

そのうえで、床からの冷えを断つのが効果的です。発泡スチロールの箱に入れる、台に乗せて床から離す。これだけでも違います。

窓際からは離してください。夜間の窓際は、部屋の中でもっとも冷え込みます。

A

基本的には与えないでください。植物が成長できない時期に栄養を与えても吸収されず、根を傷める原因になります。

基本的に、肥料は春まで待ちます。冬の間に何か与えたいのであれば、肥料ではなく活力剤を月1回ほどのペースで使ってください。

A

使うことは出来ますが、必須ではありません。また、植物の育成に慣れていない人が使うと、かえって弱らせることもあります。

特に、プチプチなどで鉢を密閉する方法には注意が必要です。冬は根が水を吸わない時期です。そこで湿気がこもると根腐れを起こしやすく、しかも中が見えないので気づくのが遅れます。

使うのであれば、密閉ではなく断熱の目的で。発泡スチロールのシートを床との間に挟む使い方であれば、100均のものでも役に立ちます。

A

いいえ。断水が向くのは、葉や幹に水分を蓄えられる植物です。サンスベリアや多肉植物が代表的です。

モンステラやポトスのような一般的な観葉植物で完全に断水すると、冬の間でも水切れを起こしてしまうことがあります。頻度を落とすことと、水を切ることは別だと考えてください。

A

冬はもともと水やりの回数が少ないので、数日から1週間程度の留守なら大きな心配はいりません。

出かける前にしっかり水を与え、暖房を切った部屋の温度を想定して置き場所を決めてください。窓際に置いたままにすると、留守中に冷え込んで傷むことがあります。

部屋の中央寄りや、床から離した台の上に移しておくと安心です。

まとめ

観葉植物の新芽のアップ画像
春に新芽が出れば、冬越しは成功です

観葉植物の冬越しに大切なのは、冬を迎える前の準備と冬の間の管理です。

冬越しの流れ
・8〜9月:肥料等で体力をつける
・10〜11月:水やり等のお世話を切り替える
・12月以降:暖かい場所で維持する管理をする
・対策:密閉ではなく、発泡スチロールで断熱する

数値の目安は、最低気温15℃。ここを下回ったら、管理を切り替えることを意識してください。カレンダーではなく、ご自宅の寒さで決めるのがいちばん確実です。

冬に葉が減っても、慌てなくて大丈夫です。春に新しい葉が出てくれば、その冬越しは成功です。

e-花屋さんでは、冬前の体力づくりに使える肥料や活力剤も取り扱っています。お買い上げいただいた植物には、その株に合わせた育て方ガイドをお付けしていますよ♪

*e-花屋さんは取り扱いが豊富!商品一覧はこちら↓

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小西大地

この記事を書いた人
小西 大地 | e-花屋さん バイヤー

インテリアグリーンとしてパキラを購入してから、観葉植物に熱中。 植物専用の部屋を作り、自宅では200株近くの植物を育てています。

元々は"いち消費者"だったからこそ分かる視点と、園芸店員としての経験を交えながら分かりやすくお伝えしていきます!