憧れのエアープランツ、「ストラミネア」
美しく、育てやすいからマニア以外の人にも

エアープランツ中でも姿が大きく、上品な存在感が人気のストラミネア。流通が少ないため、一般の花屋さんでは中々見かけないストラミネアですが、今回はとてもよいものを仕入れてまいりました！

限られた店しか入ることが許されない、
「エアープランツの楽園」から、とっておきを。

「NHK趣味の園芸」では連載を担当する、そして植物一覧の栽培技術は日本一とも言われる園芸家、杉山拓巳氏の生産ハウスに行ってきました。

観葉ファンにとって、杉山氏のハウスはテーマパークのようなもの。「何だこれは！！」と五感をくすぐるものばかり。でも杉山氏のハウスへは、例え花屋であっても中々いれてもらえません。恐らく数千軒に1軒くらいしか、入れてもらえないと思います。
どうして杉山氏にとっては「お客」に当たる花屋でも、ハウスに入れないのでしょうか。

植物って、本当に面白いんですよ～。
だから僕はマニアだけでなく、もっと多くの人に広めたいんです。

杉山さんは、生粋の「植物オタク」。植物のことが好きで、好きで、できるだけ植物と向き合っていたい人。 だから、「なるべく来客を減らしたい」といつも言ってます。名刺にも、ハウスの住所は記載しない徹底ぶり。だから「エアープランツの楽園（杉山ハウス）」が存在することを知らない人も多いです。

でも・・・、人との時間は減らしたい杉山さんではありますが、彼には思い描くビジョンがあります。それは「園芸を、もっと活性化させたい」ということ。

ただ、杉山さんは「マニアだけでなく、もっと一般の方にも楽しんで欲しい」と言います。 「本当に魅力的な植物で、丈夫な植物。だからこそ、もっと大衆に広めたい。それが園芸の活性化につながる」と。

今、杉山さんが取組んでいる事は希少品種を「攻略」すること。攻略とは、生産方法を工夫する事により、より丈夫な個体へと進化させることです。
「マニアに売るなら、そんなことは必要ないかもしれないけど、僕は一般消費者に買ってもらいたいんで。」
園芸の活性化は、着々と進んでいます。今回ご紹介する、ストラミネアもそのひとつです。

フワー。しなやかに手を伸ばす、美しき銀葉。
攻略のすえ、ストラミネアがより力強く。

杉山さんのハウスで、「これ欲しい！」と真っ先に目に留まったのが、ストラミネア。 フワーと、自由気ままに宙を泳ぐような姿はとっても愛らしく、そして癒されます。

人間で言えば「骨」。茎は太く、しっかりと。

「どうして杉山さんのストラミネアは、活き活きして見えるの？」
杉山さんに質問すると、こんな答えが返ってきました。

「数年前からストラミネアと向き合ってます。場所を変え、環境を変え幾度となくチャレンジしています。そんななかで、古い葉も含め葉数が増えるほど、茎が太くなっていく事がわかったんです。」と。

ストラミネアは「有茎種」と言って、茎が存在するエアープランツ。株が健康な状態になれば、茎はしっかり太くなり、さらに上に伸びていくという訳です。

大きくな～れ！宙を舞うように。
他の植物にない、独特な個性にテンション上がる。

ストラミネアは、葉数が多い方が生長しやすい。だから、古い葉が垂れ下がっても取りません。上には新しい葉。下には古い葉。その姿はまるでスカートをはいているみたい♪

植物が育つと置き場所に困ることがありますが、こうやって「空中」で育つ分は問題ないですよね！
そしてストラミネア。「花」も綺麗な品種なんです！育つほど、スカートが豪華になり幹は伸びて存在感が増す。そしてお花も期待できる♪

本当に将来が楽しみな植物なんです！

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