断崖の女王を探して、探して。
やっと入荷！シンニンギア・ハイブリッド

やっと！信頼できる農家さんから仕入れる事ができました。
「断崖の女王（シニンギア）」を探して日本各地へ。出所不明･･･みたいな株なら遭遇することもありますが、せっかくならしっかりとした農家さんから商品を仕入れたい。（←それが当社のスタンス）

人づての紹介で、やっと出逢えた農家さん。しかもそのハウスで断崖の女王にそっくりな植物を発見。 「これ、レウコトリカ（断崖の女王）ですか？」と質問したら、

「レウコトリカのハイブリッドです！」とのこと。

交配させることで、植物は進化する。

今回ご紹介する「シンニンギア・ハイブリッド」とは、葉が白い毛で覆われた「シンニンギア・レウコトリカ（通称：断崖の女王）」と、赤い花を沢山付ける「シンニンギア・カーディナリス」を交配させたもの。
「いい植物」と「いい植物」を交配させることで、植物はより美しくなったり、丈夫になったりします。そしてそういった植物のことを園芸業界では「ハイブリッド」と呼んだりします。

カーディナリスの葉は「みどり色」。ですが断崖の女王との交配により、葉には白い産毛が出るように。
また農家さん曰く、「もともと丈夫だけど、より丈夫になった」言っておられました。

塊根植物には夢がある。育ててみたくなる。

写真は大きく育った、シンニンギア・ハイブリッド。
シンニンギアは「葉」や「花」が注目されがちですが、やっぱり株元の塊根。シニンギアの塊根は太りやすいらしく、6～8年ほどで写真くらいの大きさに育ったそうです。

また、面白いエピソードを話してくれました。
昔はシンニンギアを「ブラジリアン・エーデルワイス」という名で出荷してたそうです。「変わった花と、ベルベット状の葉を楽しむ植物だよ！」みたいな感じで。
でも全然売れなかったそうです･･･

そんな時、ある人から「土の中に埋まっている大きな芋。土の中に埋めておくのはもったいない。半分くらい土から出して、見せた方がいい」とアドバイスを受けたそうです。

それから塊根植物ブームも訪れ、一気に人気に火が付いたとのこと。
確かにこの大きな芋（塊根）は魅力的ですよね！他の塊根植物に比べても価格もお手頃。しかも育てやすい！本当に優秀な植物だな～と改めて思いました。

なんと、なんと、種がいっぱいこぼれてた。

「ちょっと、下を見てみてよ！」農家さんに言われ、シンニンギアが置いてあるベンチの下を覗き込むと、雑草みたいな草が。
農家さんはその小さな雑草を一つつまみ、「ほら！」と見せてくれました。

なんと、花から種がこぼれ、その下に小さなシンニンギアが群がっていたのです。既に球根（芋）も出来ています。

「えっ！ということは、庭で育ててたら同じ様に、こぼれ種で芽がでますか？」
と質問したら「大きく育ってくれば花の数も増えるので、可能性は十分にあるよ」と農家さんは笑顔で答えてくれました。
シンニンギア。夢があると思いませんか！

お届けするのは4号鉢サイズ。塊根も少し大きくなりだしたところ。
来年か再来年、植え替える時にはもう少し塊根を上に出して「塊根アピール」をしてもいいと思います！

園芸ゴコロをくすぐってくれる、魅力的な植物。ただ数が全然ありませんので、好きな方はお早めに！