シクラメンは「誰から買うか？」

e-花屋さんは、仕入れに一途。シクラメンに関しては「取引農家は1軒」と決めてます。
綺麗なシクラメンは、色んな店で売ってます。色んな農家が生産してます。
なので今まで以上に、「誰から」にこだわるようになりました。

生産現場に足を運び、（物創りに対する）人柄を感じ、自分で実際に1年間育ててみから契約先を決めます。下記は昨年、私が自宅で試した亀山さんのシクラメン。

電車を4度乗り換え、6時間かけて宮城県石巻に

シクラメンは、品種改良が盛ん。著名な生産者も多く、驚くような品種が次々生まれてます （育種家の努力の結晶。心からリスペクトします）

ただ私が「是非とも、お取引をさせて頂きたい」と願ったのは、花屋の中では殆ど知られてない亀山さん。 山奥で家族経営、生産量はごくわずか。 殆どが地元で消費されるため、他県で見かけるケースは殆どないのです。

胸にグッときた、亀山さんの話

園芸店に勤めて20年。多くの生産現場を見てきました。そんななか、亀山さんのハウスでは驚きの連続。「なるほど！だからあの品質になるのか！」と。
（いずれブログに書きたいと思います）

物創りの姿勢に感銘し、生産量を増やすようにお願いしました。多くの人に紹介したいと。
すると亀山さんは、こう答えました。

「すいません。生産量は増やしません。 （数を追い）品質が落ちては、作る意味がない。健やかに物創りをしたいんです」

農家の家に生まれた訳ではなく、脱サラして（安定収入を捨てて）就農された亀山さん。1つ1つの言葉が、グッ胸にしみました。

モノ余りの時代だからこそ、ストーリーを大切にしたい。
品評会で日本一をとった腕利き農家が、毎朝5:00から世話するシクラメン。夫婦で協力しながら、出荷まで何度も何度も手を入れるシクラメン。
夕方になると、にぎやかな子供たちが帰ってくる。子供が起きないうちからお仕事されてるのは、家族との時間を大切にする意味もあるんだろうな・・・。

一年の締めくくりである12月、
シクラメンで新たな気持ちに。

殆どのシクラメンは「開花調整」で出荷時期を早めてます。対し、亀山さんはホルモン剤を使用せず、「自然開花」にこだわります。 （自然開花のシクラメンの方が、圧倒的に長持ちするからです）

暖房に頼らず、自然の力で開花させるためお届けする時期は、やや遅め（12月上旬～中旬）となります。クリスマスや冬休み、シクラメンも一緒に添えて12月のお楽しみ、増やしませんか～♪

親戚や、お世話になった人へのギフトにも！

花をつまんで、花瓶に入れて。
季節の花がある暮らし♪
HAPPY！